思わず子どもにガミガミ言いたくなったときの、とっておきの対処法

おやのめぐみ
2023.03.29 13:56 2023.03.13 16:21

5.泣く、悲しむ、嫌がる

考え事をする子ども

まず怒るときにはできるだけ「手短に」を心がけましょう。真剣な表情で「いけません」「ダメです」など、ひと言で十分です。それ以上言っても言わなくても、お子さんの反応はあまり変わりません。

また、少し気持ちに余裕があるときには、「怒る」以外の否定的な感情を大げさに表してみるのも有効です。

たとえば大事にしているものを壊されたら泣いてしまう、というのがそれ。悲しいなあ、大事にしていたのになあ、嫌だなあというふうに。ちょっとしたことなら、本気で嫌な顔をして見せるだけで、その不快感は十分伝わります。

先ほども書きましたが、大人はお子さんが反省しているかどうかを確認したがるものです。ただ「ごめんなさい」と言わせたいがために声を荒らげたり、怒鳴りつけたり、とうとう最後は泣くまで追い込んでしまうことも少なくありません。

でも「ごめんなさい」を言わせても反省しているわけではないし、反省させる方法はほかにもあります。

小さなお子さんでも一番身近な家族が悲しむこと、嫌な気持ちになることをしたとわかれば「悪かったなあ」と思います。お母さんがこんなに悲しそうな顔をするなら、もう二度としないでおこうと、(少なくともそのときは) 思うはずです。

6.写真に撮る

遊ぶ子ども

これは、今まさに男の子2人の子育てに奮闘しているお母さんから教えてもらったとっておきの作戦。彼女は子どもたちが「やらかしてくれた」とき、「もおっ!」「なんてことしてくれるの!」と怒鳴る代わりにスマホでその場面を写真に撮ることにしているのだそうです。

それをあとから見直すと、どれを見ても笑えるのだとか。そしてだんだんに「怒るほどのことじゃないなあ」と思えるようになるのだそうです。

彼女のスマホには、床の上に派手にぶちまけられた牛乳の真ん中に座り込む子、器に入れようとして派手にはみ出したポップコーンを前に放心状態の子など、決定的瞬間が満載だそうです。

子どもにガミガミ言いたくなったときの対処法31
『子どもにガミガミ言いたくなったときの対処法31』(PHP研究所)
ついつい口から出てしまう「ガミガミことば」を、どうしたら減らすことができるか。日常の子育てシーンを例に挙げ、具体的に紹介。