好奇心でいっぱい!生後5ヵ月~7ヵ月ごろの赤ちゃんのしぐさ
おすわりができるようになる生後5ヵ月~7ヵ月ごろの赤ちゃん。色々なものに興味津々です。
※本稿は、小西行郎著『ママ、わたしこんなこと思ってるよ』(PHP研究所)より一部抜粋・編集したものです。
【監修】小西行郎(こにし・ゆくお)
1947年生まれ、香川県生まれ。日本赤ちゃん学会理事長。京都大学医学部卒業後、福井医科大学、東京女子医科大学を経て同志社大学赤ちゃん学研究センター長/教授となる。2001年、”ヒトのはじまりとしての赤ちゃん”を学際的に研究する「日本赤ちゃん学会」を創設した。
【イラスト】横峰沙弥香(よこみね・さやか)
イラストレーター。愛息との日常を描いたイラストを写真投稿サイト「Instagram」内で投稿する。フォロワーは現在16万人以上。ファッション誌及びウェブサイトなど多方面で活躍中。
おすわりのころのようす
おすわりができるようになると、赤ちゃんの好奇心はさらに旺盛になります。気になるものを見つけたら、それに向かって手を伸ばせるようになります。
これは、まわりの大人たちに「あれがほしい!」という意思を伝えるはじめの一歩です。
ちなみに、うつぶせの状態からきちんとおすわりの姿勢になるまでは、横すわりになったり、両手をついて上半身をもち上げたり、赤ちゃんによっていろんな道すじをたどります。
このころから、両手でおもちゃをもって遊んだり、スプーンなどの道具をもてるようになったり、赤ちゃんのしぐさはバリエーションが増えていきます。
自分の意思をはっきり表現するようにもなります。「ちょうだい」「どうぞ」などの関わり遊びがはじまって、まわりの人とのコミュニケーションが深まっていきます。
関わり遊びは、赤ちゃんが人との信頼関係を築くために、大切な役割を果たしてくれています。
知らない人をじっと見る
だれだっけ? 知ってる人?
ママと一緒にお買い物に行ったら、近所のおばさんにばったり会ったの。おばさんがニコニコしながら、「おいで、抱っこしてあげる」と手を出してきたけど、だれだったか思い出せなくて、じーっと顔を見ちゃった。
「えーと、だれだったっけなぁ」と一生懸命考えているのに、「おいで、おいで」とうるさいから、ついそっぽを向いちゃった。悪気はないの。ごめんなさい。
すると、ママが「おとなりの○○さんよ」と教えてくれて、なんとなく思い出せたよ。えへへ、悪いことしたなぁと思っていたら、もう一回「おいで」と言ってくれたから、こんどは抱っこしてもらうことにしたの。
ママの抱っこも好きだけど、このおばさんの抱っこもやわらかくていい気持ち。なれた手つきなのは、さすが年の功。
【Dr. 小西’sアドバイス】
個人差はありますが、生後5〜7カ月くらいになると、人見知りの兆候が現れてきます。その象徴的なしぐさが、知らない人をじーっと見つめることです。
この先もっと自我が育ち、知らない人はイヤ! と激しい人見知りになっていきます。