子どものウソを見逃さない。目が泳いだら要注意!
子どもが成長する上でトラブルは避けては通れないこと。でも実際に直面すると胸がシクシク痛むものです。
※本稿は子育てネット著『こんな時どうする? 「子どもの友だち」「ママ友」づきあい』(PHP研究所)から一部抜粋・編集したものです。
子育てネット
子育てネットは、「私たちも何かできるはず」「私たちだからこそできることがある」と、平成元年に5人の女性によって結成。それぞれのメンバーが経験やホンネ、生活着としての視点を活かす「プロジェクトチーム」として、雑誌や単行本の出版活動などを行っている。
著書は、『お母さん次第でぐんぐん伸びる! 長男の育て方』(メイツ出版)、『男の子のなぞ!』『発達障がい児の子育て―ママたちが見つけた大切なこと―』(大和書房)、『3歳までの子育ての裏ワザ』(PHP研究所)等、多数。
やっちゃった!ウソをついた
息子が小学1年生のとき。お友だち3人と、タクヤ君の上履きを隠したことがあった。
タクヤ君の親から電話が来たときは、まさかと思った。元気はよいが、正義感が強い息子なのだ。タクヤ君が何か最初にしかけたのではないか。やったとしても1度だけ、うっかりやってしまったのだろう。何かのっぴきならない事情があったのではないか。いや、それよりも、どうしてうちの息子と断言できるのか。違う子がやったことではないのか。
電話を置いて、息子に聞いてみる。「タクヤ君の上履き隠した?」「えー、ボクやってないよ~」そっぽを向きながら言う。
ん? なんか変だ。
のらりくらりとウソを言う
「タクヤ君のママから電話があったんだけど」と言うと、「ボクはやってないけど、コウタはやったかも~」。なんだ、そのあやふやな言い方は。
「じゃあ、知っていたの? どうしてコウタ君はやったの?」「タクヤが最初に、蹴ったからかな~」。相変わらず、視線はキョロキョロ。
「じゃあ、やったのはコウタ君で、あなたは全然やってないのね! はっきりわからないなら、コウタ君とコウタ君のママと、タクヤ君とタクヤ君のママのところに今から行って、今のいいわけを全部聞いてもらおうか!」と声を荒げた。すると、息子は、「それはだめ~」と言って泣き出し、自分もやったことを白状した。