ゲームをやめない子どもの習慣を変える「親の質問」

坂本七郎
2024.04.18 17:15 2023.04.24 11:50

ゲームの終了時間が守れないときのお役立ちツール

ゲームをする子どもたち

ゲームや勉強の時間を決めて、実際に取り組んでみた──。その際、最初に困ることがあります。それは、ゲームの時間をなかなか守れないことです。ついつい終了時間を忘れてしまう、時間どおりに終わらせることができない、といったことなどですね。

親もいちいち時間を気にしているのは難しいので、そんなときは、「タイマー」をセットしておくことをオススメします。たとえば、タイマーを使って、ゲーム時間が30分なら、30分タイマーをセットしてから始めるという具合です。

もちろん、それでもいいのですが、私のオススメは、「スマートスピーカー」です。AIによるアシスタント機能があるため、声だけでいろいろな指示ができるデジタル機器です。GoogleやAmazonなどの会社から、さまざまなタイプのものが出ています。

このスマートスピーカーを部屋に置いておき、たとえば「55分タイマー!」と言うだけで、タイマーがセットされ、55分後にはアラームを鳴らしてくれます。いちいちタイマーを持ってこなくても声だけでセットできるので、とても便利です。

他にも学習開始時間に毎日アラームを鳴らしてほしいときは、「毎日午後6時にアラームをセットして」と言えばOKです。さらには検索機能もあるので、辞書代わりに質問をすることまでできます。

以上のように使い道がたくさんありますので、気になる人は購入を検討してもいいでしょう。

親に叱られる子ども

さて、当然のことですが、タイマーやスマートスピーカーを使ってみてもうまくいかないときもあると思います。そんなときは、どうすればいいのか? 再度、親子で話し合い、ルールを決め直すようにしましょう。

たとえば、ゲーム時間が長いために宿題が終わらなかったり寝る時間が遅くなったりするようなら、ゲームの時間を短くする、あるいはゲームと勉強の順番を入れ替えるなどしていきます。

たとえば、机に向かってもなかなか勉強を始められない子なら、勉強の準備や学習環境を改善するとうまくいくかもしれません。うまくいったらそれは残し、うまくいかないところは改善する。そうした試行錯誤を親子でしていけばいいのです。

その際のポイントも、子どもが「自分で決めた」と印象づけることです。子どもの意思を尊重すると、子どもの気持ちと行動が変わり始めます。次第に「計画力」もついてきて、自分から机に向かう習慣が身についていくのです。

学力が劇的にアップ! 小学生のための「家庭学習」の教科書

『学力が劇的にアップ! 小学生のための「家庭学習」の教科書』(大和出版)
塾に通わなくてもOK!家庭学習指導の第一人者が、子どもが自ら机に向かうしくみづくり、科目別の学習ポイント、オンライン授業の上手な活用法などを豊富な体験からわかりやすく解説。読めば必ず効果が上がる、親必携の1冊!