実は子どもを追い詰めている? 4タイプ別「毒親度」チェックリスト
毒親とは、子どもに悪影響を及ぼす親を意味します。もしかしたら、 思いもよらない言葉や態度が、子どもに悪影響を与えているかもしれません。 あなたに当てはまる項目をチェックしてください。あなたの毒親度を判定します。
※本稿は『PHPのびのび子育て』2021年3月号から一部抜粋・編集したものです。
監修 : 浮世満理子(プロフェッショナル心理カウンセラー)
「アイディアヒューマンサポートアカデミー学院長。カウンセリング、メ ンタルトレーニン グを通じて、子どもやアスリートの力を伸ばす、アイディア高等学院・アイディアメンタルトレーニング個別塾を開校。著書に、『グリット力を身につけ あきらめない理想の自分になる』(日本能率協会マネジメントセンター)など多数。www.idear.co.jp
「毒親チェック」設問Ⅰ
1. 言いたいことは言わずに我慢するほうだ
2. 頼れる人を探してしまう
3. 1人であまり外食はしたくない
4. やり方がわからないときは、調べるよりも人に聞くことが多い
5. 1人でいると寂しいと感じることがよくある
6. 相談されるより、どちらかというと相談するほうだ
7. 自分が忙しくても、頼まれると断れない
「毒親チェック」設問Ⅱ
1. 始めたことは最後までやりきるべきだと思う
2. どちらかというと、白黒はっきりさせたいほうだ
3. 期限や時間をルーズにされるとイライラする
4. どんなことでも、できるだけきちんとしたい
5. 家事や仕事のこだわりは譲れないほうだ
6. ルールや規則はきっちり守るほうだ
7. どちらかというと、厳しめにしつけるほうだと思う
設問Ⅰ、設問Ⅱそれぞれのチェックを数えてください。
設問Ⅰ・設問Ⅱともに4つ以上は……Aタイプ
設問Ⅰが3つ以下、設問Ⅱが4つ以上は……Bタイプ
設問Ⅰが4つ以上、設問Ⅱが3つ以下は……Cタイプ
設問Ⅰ・設問Ⅱともに3つ以下は……Dタイプ
A. 大事に囲いこむ「ナデシコ」タイプ
あるがままの姿を認めましょう
お子さんをとても大事にしているあなた。失敗しないように、傷つかないように常に注意をはらい、ついつい手を出してしまう傾向が。お子さんを思っての言葉や行動が、逆にお子さんから自信を失わせているかもしれません。
たとえ失敗することがあったとしても、あるがままのお子さんを認めてあげましょう。子どもは大人の期待通りにはならないものです。上手くやれたかどうかよりも、頑張っている過程をほめることが、子どもの自立心を育てていきます。
B. いつでも何でも一緒に!「ヒヤシンス」タイプ
・子どもの意思を尊重しましょう
お子さんのことを何より優先するあなた。やってあげたいと思ったら一生懸命に、愛情たっぷりに、お子さんをサポートしていることでしょう。でもそうすることが、お子さんを束縛してしまう側面も。
自分がしてあげたいことをするのではなく、お子さんにして欲しいことを聞いてみましょう。お子さんの要望が自分の思いと違っていても、受け入れてください。お子さんの意思を尊重することで、自尊心が育ちます。時には手を放すことも大事です。
C. まっすぐ芯のある「カラー」タイプ
自分の意見を押し付けず、ゆったり見守りましょう
お子さんには将来こんなふうになってほしいという未来像が、はっきりしているあなた。そのためにどうあるべきかという考えをしっかりともち、お子さんにも常々それを言っているかもしれません。
ただ、「こうやれば上手くいくだろう」「できないのは頑張りが足りないからだ」など、自分の考えをお子さんに押し付けてしまう傾向が。少しゆったり構えて、お子さんのペースで見守ってあげましょう。子どもは失敗から学んで成長していきます。
D. マイペースに見守る「桜」タイプ
必要な場面では子どもをリードしましょう
お子さんの意見や行動を尊重するあなた。お子さんの自主性を促しながら、必要なところでは手を貸せるように、ちょうどいい距離感を保ってお子さんを見守っているでしょう。
ただ、お子さんが、まだ自分自身の考えをもてない部分があることも忘れずにいることが大切です。年齢によっては、まだ親がリードしなければいけない場面もあります。あなた自身の意見も、しっかりお子さんに伝えていきましょう。「ママはこう思うよ」と、押し付けない言い方を工夫してみてください。