親子で楽しめる動物アート! 立川・PLAY! MUSEUM「鹿児島睦 まいにち」展レポ
陶芸家・鹿児島睦(まこと)さんが作る器には、猫やキツネ、クジラに蛇など、子どもたちが大好きな動物がたくさん!
こんな器でご飯を食べたら、まいにちがもっと楽しくなりそう……
そんな想像力が刺激される鹿児島睦さんの大規模個展、「鹿児島睦 まいにち」展が、立川・PLAY! MUSEUMにて開催されます。(2023年10月7日~2024年1月8日)
開催前日に行われた内覧会の様子を、nobico編集部員がレポートします!
かわいい動物たちがお出迎え!
「鹿児島睦 まいにち」展は、陶芸を中心に創作活動を行うアーティスト・鹿児島睦(まこと)さんの初の大規模個展。
約200点の新作の器のほか、様々な分野でのコラボレーション作品や、鹿児島さんのお気に入りの私物なども見ることができます。
入口では、鹿児島睦さんがライブペインティングで作成した大きなアートが私たちを迎えてくれます。
来場者特典のおみくじ。その可愛さに思わず笑顔に。
ユニコーンの器に何乗せる? 自由な想像が広がる
鹿児島睦さんが器に描くのは、親しみを感じる表情の動物や、抽象的な植物たち。
中にはトリケラトプスやユニコーン、ドラゴンの器も!
わくわくするモチーフが、お皿の世界にぎゅっとつまっています。
作品は、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」をテーマにした、大きなテーブルに並べられています。
「あさごはん」のテーブルは、朝の光を感じられる演出が。
器そのものだけでなく、空間も楽しめる展示です。
「お皿はあくまで道具なので、絵に特別な意味を込めないようにしている」という鹿児島さん。
どのお皿を使ってみたい? 何の料理を乗せたい? と、自由に想像を膨らませながら作品を楽しめます。
器からうまれた物語を楽しむ
『西の魔女が死んだ』の作者・梨木香歩さんが、鹿児島睦さんの器から創作した物語、『蛇の棲む水たまり』の展示も。
器ひとつひとつが、物語で繋がっていく感動を味わうことができました。
水たまりにとびこんだ動物が、別の動物に姿を変えていく不思議な物語。 『蛇の棲む水たまり』をお手本に、鹿児島さんの器から自由に物語を想像してみるのも楽しいかもしれません。
小学生向けのミュージアムツアーも開催
PLAY! MUSEUMに併設された PLAY! PARKでは、小学生以上のお子さんを対象に、「鹿児島睦 まいにち」展と連動したワークショップが開催されます。
「わたしのごはんに欲しいお皿」ツアーは、「鹿児島睦 まいにち」展を鑑賞したあと、自分が食べたいと思う食事にぴったりなお皿を紙で作るワークショップ。
「まいにちのお皿をつくろう」は、黒地の紙を削って模様を描き、オリジナルのお皿を作るワークショップです。
大人の私も、つい参加したくなってしまいます。
アート鑑賞後のお楽しみ! ショップ&カフェ
展示を楽しんだ後は、ミュージアムショップ&カフェへ。
「鹿児島睦 まいにち」展のオリジナルグッズが並ぶミュージアムショップ。アイシングサブレのミケシュ(650円)はちょっとしたお土産にぴったり。
絵本『蛇の棲む水たまり』も購入できます。
カフェでは「鹿児島睦 まいにち」展のコラボメニューを展開。鹿児島さんの世界観を、目で見て、舌で感じて楽しめます。
目の前に作品がある感動を味わう
いかがでしたか?
「鹿児島睦 まいにち」展は、見る人と作品との距離がとても近いので、器の色や質感などを、とても間近に感じることができました。
モニター越しではない、本物のアートに触れる経験は、子どもの感性も育ててくれそうです。
美術館を大人だけの特権にしてしまってはもったいない!
次はぜひ、子どもをつれて足を運びたいな、と感じる展示でした。
「鹿児島睦 まいにち」展
東京立川 GREEN SPRINGS内 PLAY! MUSEUMにて開催中
2024年1月8日(月・祝)まで
公式サイトはこちら:https://play2020.jp
「鹿児島睦 まいにち」展 巡回情報
2024年2月24日(土)―4月14日(日) 佐野美術館(静岡・三島)
2024年4月24日(水)―6月23日(日) 福岡県立美術館