約束を守れない子を叱るのは本当にNG? 3歳から12歳の「迷った時のベストな声かけ」
間違いやすいシーン2:
自分でできるのにやらない
甘えを受けとめ、快くやってあげよう!
子どもは時に、できることもやってほしがります。パジャマのボタン留めだったり、食事だったり。
そんなとき、「昨日はできたでしょ!」と、つっぱねたくなる気持ちもわかりますが、これも甘えたい欲求。抱っこやおんぶと同じように、やってもらうことで「僕(私)、お母さんにかわいがられているもんね~、愛されているもんね~」とかみしめたいのです。
ここで、「自分でしなさい」だと、代替えで別な手を繰り出し、さらにめんどうなことになることも。
余裕があれば手伝って、なければ「ボタンはお母さんがするから、ズボンは自分ではいて」と共同作業にしましょう。
学童期 7~9歳
がまんする力を鍛え、やるべきことをやる力を育てる時期です。
間違いやすいシーン1:
思うようにいかないと癇癪をおこし、すねる
心が落ち着くことを親子で一緒にする!
小学生になったとはいえ、鬼ごっこの鬼になった、ババ抜きで負けた、思うようにできなかったなどちょっとしたことで、子どもはすねるわ、ぎゃん泣きするわ、大騒ぎ。
嵐に巻き込まれそうになってしまいますが、そんなときこそ、Keep cool! あなたは涼しい顔でいてください。
そのためにも落ち着く手段をもっていると心強いです。ゆっくり数を数える。深呼吸する。トイレにこもるという人もいます。
これ、子どもにも練習させときましょう。そして、いざキーッとなったら「はい、い~ち、に~い」と促します。
心の平和が、おうちの平和です。
間違いやすいシーン2:
宿題をやろうとしない、進まない
やりきるまで、口出しせず離れて見守る!
子どもの宿題、見ているとイライラしませんか。「そこは繰り上がり!」とか、「どうして『ね』が『ぬ』になるの」とか。
姿勢が悪いだの、えんぴつを削っていないだの、いろいろなアラが見えてきます。ですが、ここはぐっとこらえて。滑り出したら、お口は急には止まりません。
子どもが宿題をしている間、お母さんは読書でも花の水やりでもなんでもいいので、自分のことをしていてください。そして、子どもが「できた!」と言ったら、いいところに〇をつけましょう。「枠にはまっている」「筆圧ナイス!」など、グーな部分は必ずあります。
ねぎらいが先、訂正は後です。
学童期 10~12歳
プチ反抗期に突入! 子どもが不安定になりやすい時期です。
間違いやすいシーン1:
学校に行きたくないと言い出した
「どうしたの?」と子どもに尋ねる!
娘が5年生の春のこと、「おなかが痛い」と学校を休み出しました。
「帰ったらカードゲームをしよう」とエサで釣っても、「行きなさい!」とすごんでも、泣いて首を横に振るだけ。
アメもムチも効かない状況を変えたのは、たった一言、「どうしたの?」でした。これに娘が「クラス替えになって、遊ぶ人がいないの」と答えたのです。
理由がわかれば、手立てが打てます。先生に相談し、気の合いそうな子の隣にしてもらうなどして、次第に通えるようになりました。
押してだめなら「聞いて」みな、です。
間違いやすいシーン2:
親の言うことを聞かない、反抗する
聞こえる独り言で、ゆるりとかわす!
この歳になると、少~しずつ反抗の芽が出てきます。小さい頃はしぶしぶでも従っていたのが、「今やろうと思ってたのに」とぶつくさするとかね。
そのたびにカチン! ときます。ですが、ここはドードー落ち着いて。言えば言うほど炎上します。そんなときは聞こえる独り言を言いましょう。「その言い方は、お母さん、いやだなぁ」といった感じで。子どもに「くそばばあ!」と言われ、「そうよね~、じじいじゃないもんね~」と返した知人もいます。そのイキです!
直球をかわし、ゆるりと流す。それがプチ反抗期との賢いつきあい方です。