1日24時間は、こどもにとって長い?短い? 小1が感じたこの世の「理不尽」

鹿島和夫
2023.10.17 17:02 2023.11.15 11:50

せんせいあのね

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小学校1年生のこどもにとって、この世は不思議なことばかり。

大人になったら忘れてしまうような素朴な疑問の数々が、こどもたちと、教師である鹿島和夫さんとの交換日記・「あのね帳」にたくさん残されています。

鹿島さんに向けられた、こどもたちの生のつぶやきを、ヨシタケシンスケさんのイラストとともにご紹介します。


※本稿は、鹿島和夫著・ヨシタケシンスケ絵『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション 』(理論社)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

こども達ならではの疑問を書いた作品たち

1にち・きむらいちお

「1にち」 きむらいちお

1にち24じかん
みじかすぎる
だれがきめたんや

ほし・たかはしみつほ

「ほし」 たかはしみつほ

せんせいあのね
なんでそらのほしは
ほしのかたちがしてないの

へんなこと・にしあきのぶ

「へんなこと」 にしあきのぶ

ねるときは
もっとおきときたいのに
おきるときは
もっとねたい

関連書籍

一年一組せんせいあのね
一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション(理論社)
鹿島和夫さんと鹿島さんが担任した小学校一年生たちとの、いわば交換日記であった「あのね帳」から、54篇のつぶやきをセレクト。
笑いをさそうもの、胸をうつもの…こどもたちから生まれた生のことばがヨシタケシンスケさんの絵とタッグを組み、新たに心をゆさぶる。

鹿島和夫

1935年大阪府に生まれる。神戸大学教育学部卒業後、神戸市小学校の教員として勤務し、主に1年生を担任。
こどもたちとの交換日記ノート「あのね帳」は、多様な生徒が集まる学校・教室という場でこどもと教師を強くつなぐ存在として、神戸、そして関西を飛び出し、全国の教室に大きな影響を与えた。
2023年、こどもたちとの多くの思い出を胸にこの世を去るが、「あのね帳」に残されたこどもたちとのやりとりは、今も多くの人の心を動かし続けている。