人を好きになるってどういう気持ち?思春期女子に訪れる心の変化とは
さまざまな恋愛の経験を通して人は成長するもの。ですが、思春期を迎えつつある子どもと親との間では、恋愛についてじっくり話し合うというのは、少し気恥ずかしさがあるかもしれません。そこで、『13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと』(かんき出版)より、女の子に伝えたい恋愛や男女の性の違いについてピックアップし、お伝えします。
※本稿はやまがた てるえ著『13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと』(かんき出版)から一部抜粋・編集したものです
やまがた てるえ (助産師/チャイルドファミリーコンサルタント)
1975年北海道生まれ。看護学校卒業と同時に助産師学校へ入学。卒業後、総合病院、産婦人科クリニック、統合医療クリニックに勤務した後は地域の育児支援や、教育行政にも関わり、育児相談なども受けている。 自身も二児の母であり、「家族を含めた子育て支援」をビジョンに、チャイルドファミリーコンサルタントとして活動。保護者向けオンライン性教育講座も開催しており、毎回満席が続いている。
著書に『13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと』『15歳までの女の子に伝えたい自分の体と心の守り方』『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』(共にかんき出版)がある。
好きな人が気になってたまらない!
「人を好きになるってどんなこと?」
あなたは、人を好きになったことがある?
人を好きになるって、とても不思議。その人を見るだけでドキドキしたり、ちょっと話せただけで笑顔になれたり、その人のことをもっと知りたくなったり…。自分ではどうにもならない感情がわきおこってくるものだよね。
じつは、人を好きになるって、考えて好きになるものじゃなくて、本能(生まれつき持っている性質のこと)で感じるもの。たとえば、頭がよくてスポーツ万能のA君よりも、みんなを笑わせる三枚目のB君のほうが気になったりすることってない?
友達から、「どうしてB君が好きなの?」と聞かれても、「理由はないけど好きだから」って場合は、本能で好きになった相手ってこと。
子どもの頃は、自分の心にとても正直だから、本能で好きな人を見つけることができる素敵な時間だよ。ぜひ、この感覚を大切にしてほしいんだ。
なぜって、大人になると、「いっぱいプレゼントをくれるから」「イケメンだから」と脳で考えて恋人選びをするようになる人も多いから。
もし、大人になって、「私って彼のこと本当に好きなのかな?」と思ったときは、自分の胸に手を当てて聞いてみて。
大切なことは、その人といて自分自身の体も心も気持ちいいかどうか。そして何より、その人といると笑顔でいられること。これが、本当に人を好きになるってことなんだよ。 ハピウサより
子どもの素朴な疑問Q&A
Q.男の人とつきあうってどういうこと?
A.「つきあう=恋人同士になる」ことだとすると、「心を通わせるコミュニケーションがある」「スキンシップがある」「ワクワク、ドキドキする」場合は、つきあっていると言ってもいいかもね。だって、ただの男友達と手をつないだりしないよね。男友達と話してもドキドキしないよね。
でも、恋人となるとちょっと別。お互いが、自分の秘密を話したくなったり、うれしかったことを知らせたくなったり、手をずっとつないでいたかったり…。恋人同士になってつきあうってことは、二人の距離がぐっと近くなることだよ。
お互いに「好き」「愛している」という気持ちがあって、「相手のために何かしてあげたい」「相手に喜んでもらいたい」という思いやりがあれば、キスやセックスがなくても、立派な恋人同士だよ。みんなには、そんなステキな恋をしてほしいな。
関連書籍
13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと
「子どもに『自分を大切にしよう』と思ってもらいたい」と思うすべての親御さんに手にとっていただきたい、命のしくみを伝える本です。お嬢さんがひとりでも読めるように、かわいいまんがとコラムでやさしくまとめました。学校教育にも最適な1冊です。
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