「待って待ってまだ開けないで!」用足し中の母を襲う、子連れトイレでの試練の数々

竹田こもちこんぶ

小さい子どもとの生活で地味に試練となるのが、親自身のトイレ問題。

個室の中まで侵入してきたり、カギを勝手に開けたりと、親のプライベートなど皆無も同然。落ち着いて用も足せやしない! と叫びたくなった経験がある方も多いのではないでしょうか。

おもわず「あるある」と頷きたくなる体験談を、芸人かつ5人の男児の母である竹田こもちこんぶさんが綴ります。

※本稿は、竹田こもちこんぶ著『皆様、本日も家事育児お疲れ様です。』(KADOKAWA)から、一部抜粋・編集したものです。

母のプライベートとは?

トイレは本来プライベートな空間であるが、子育てしていると度々オープンな場とならざるを得ない。

乳児期の後追いが始まった赤ちゃんはお母さんがトイレに入ると追いかけてきて、ドアを閉めようもんならこの世の終わりかのように泣き叫ぶ。

そのため、ドアを開けたまま用を足すお母さんも多いだろう。

幼児期になると今度は母がトイレに入っていてもお構いなしに話しかけてくる。

「ママーママー、あのさー」

「今トイレ」

「ママちょっとこっちきて」

「だからトイレ!!」

カチャカチャ、ガチャー。

「牛乳とれないからとって」

「開けるなぁああーー!」

と大した用もないのに爪で鍵をこじ開けてきたりする。

こうしたやりとりを経て「人がトイレに入っている時は勝手に開けてはいけない」という常識を教えることになるが、その後も何度となくこじ開けられ、その都度注意し、徐々に子どもに当たり前というものが身についていくわけである。