13歳までの男の子に教えておきたい「性器の正しい取り扱い方」

やまがたてるえ

心も体も子どもから大人へと移り変わる思春期。そんな思春期の男の子たちが抱える大きな不安や悩みが「性器の大きさや形」だといいます。

ですが、親や先生に直接、それらについての疑問をぶつけるのは恥ずかしいという子どもも多いよう。そこで、『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』(かんき出版)より、男の子の性器まわりの疑問についてピックアップし、お伝えします。


※本稿は、 やまがたてるえ著『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』(かんき出版)から、一部抜粋・編集したものです。

性器の大きさは人によって違う


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<『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』P.40~45>

性器の大きさは人によって違う

性器の大きさや形について悩んでいる男の子は、じつはたくさんいるよ。日本だけじゃなく世界中にもいて、みんなが気にしているんだけど、そもそも大きさや形には個人差があるんだよ。

だから、大きいからいい、悪い、というものではないってことを、まず覚えておいてね。

また、性器は大人になるまでに成長していくものだから、いま自分が小さいと感じていても、成長途中であることを忘れないでほしいな。じつは、思春期を過ぎたあとでも20代くらいまで成長をしていくんだよ。だから、気にするくらいなら人と比べないこと!

それよりも、いまのうちから自分の体を観察しておくことが大切だよ。ぜひお風呂に入ったときに全身が映る鏡があったら自分の体の成長や性器の成長を見ておこう!

形についても、右や左に少し傾いていることもあるかもしれない。でも、人間の体は意外と左右が同じ形というわけではなくて、少し違いがあったりするから心配しすぎなくていいよ。

もしおしっこをするときに困るようなことがあったら、信頼できる大人に相談してみよう!

正しい性器の洗い方と包茎について

ワタル君は性器をきれいに洗う方法を、小学校に入る前から絵本で読んだり、お家の人から習っていたようだけど、今日からすぐに始められる性器の洗い方を、君にも紹介していくね。

<お風呂の大切さ>
楽しいことがたくさんあったり、やらなきゃいけないことがあったり、眠かったり、体が濡れるのがイヤだったり…。「お風呂ってめんどくさい…」と思いがちだけど、お風呂に入ることは健康な心と体にとって重要な行動なんだよ。

●お風呂のよさ
➀体を清潔に保つことができる
➁さっぱり気持ちよかったり、温かくてリラックスできたりして、気持ちも元気になる。
➂湯舟に入ると血行がよくなって健康のサポートになる
➃鏡があるお家なら、自分の体の状態を自分で見て、成長や変化がわかるようになる

<性器を大切にすることのよさ>
➀雑菌が入ることを防ぎ、炎症などのトラブルを避けられる(包皮炎の予防)
➁性器の皮(包皮)を下げて洗い続けることで、自然と皮がむけていく

そもそも性器には、さわっちゃいけないのではなく、洗っていない手でふれることがNG。手がきれいであれば自分の性器はさわっていいし、性器は不潔なものではない、ということも重要なポイントだよ。

性器をさわると「汚いところをさわって!」なんて言う大人がたまにいるけど、そんなことではないんだ。

【清潔な手でふれるのはOK。汚れた手でふれるのはNG】



<性器の正しい洗い方>
➀お風呂に入っているときに、性器の皮を下げて洗おう。皮をストレッチする「皮ストレッチ」(性器の外側は石けんで洗っても、亀頭の部分は石鹼は使わないほうがしみないよ)

➁皮を下げるのは痛みが強くならない場所まで。無理して皮を引っ張りすぎずに洗おう。それを数回繰り返していくよ(無理をしない範囲で、継続してお風呂に入るたびに洗おう。続けることが重要だよ)

無理をしすぎると嵌頓(かんとん=性器が皮で圧迫されて、はれ上がってしまうこと)になります。気をつけよう!

関連書籍

13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと

13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと(かんき出版)
男の子の体と心のことをマンガでやさしく・わかりやすく伝えます。男の子が「気になっていて知りたいこと」「なかなか人に言えないこと」「親御さんも説明しにくい体と心のこと」を自分のことも周りの人のことも大切にできる大人になるため、親自身も学べ、小学・中学生の男の子に安心して手渡せる内容の教育マンガです。