男子高生が「5年の不登校」から抜け出せた本当の理由(シュウくん第4話)

おがたちえ,橋本紋加

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フリースクールのオンライン授業を受けることになった不登校のシュウくんですが、ある日突然「ちゃんと通学したい」と言いだします。シュウくんが不登校から抜け出せた本当の理由とは?

漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバー親子を取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。(毎週水曜更新)

シュウくん・アヤコママさんの場合 第4話

アヤコママさんのコメント
シュウに学校に行けなくてもフリースクールという場所もあるよと伝えました。

ゆっくりと家で休養して元気になってきた頃に、自分からフリースクールに行きたいと思って通学できたことがシュウにとって良かったのかなと思います。

親が思うようにするのではなく、シュウの意思を尊重することが何より大切なことだと気付かされました。

シュウくんのコメント
僕は不登校の時間を無駄なものだとは思っていません。休養の時間も大切だと思います。

休める時間をくれてありがとうございました。

臨床心理士・橋本紋加先生のコメント
ちょっとだけやろうと思って掃除をし始めたら思いのほか大掃除になったり、何かをし始めるともっとやりたくなるといのは誰でも経験があると思います。やる気が出るためにはやる気がなくても何かやり始めることが必要なのです。その時に大事なのが、失敗しないくらいのできそうなことをやるということです。

シュウくんの場合はオンライン授業に出たことで、それができた!という実感になり、次のステップにつながったのでしょう。自分が行動したことで気の合う友達ができ、好きなものを否定されず共有できる場が作れたことで、学校や外の世界が安心できる場所となったのではないでしょうか。