「引っ越し、転校」でも不登校を続けた子が変わったきっかけ(リホさん第2話)

おがたちえ,橋本紋加

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「学校へ行かなくては」というプレッシャーは、不登校の子どもにとって大きなストレス。「もう学校へは行かない」と決心することで、心にエネルギーが戻り、状況が好転することもあるようです。

漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバー親子を取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。(毎週水曜更新)

リホさんの場合 第2話

リホさんのコメント
「学校には行かない」と決めた瞬間、モヤモヤが晴れました。それまでに十分休んだのが良かったし、学校以外の場所を見学して世の中には色んな環境があると感じたのも良かった気がします。

臨床心理士・橋本紋加先生のコメント
不登校になっても勉強や色々な体験ができる環境を作れたことはとてもよかったと思います。学校や家庭というのは世界の一部で、とても小さな範囲だということが実感できたのではないでしょうか。

リホさんが学校へ行かないと決心したきっかけは何だったのでしょうか?振り返ってみてはっきりしなくても、リホさんのなにかの準備が整ったということなのだと思います。学校に行かない決心がついたことで、行こうか行かないかと悩んでいた分のエネルギーを他にまわせるようになったようです。心のエネルギーは有限ですから、自分にとって大切なことに使いたいですね。