今さら聞けない「ふるさと納税の基本と賢い使い方」

りりな

子育て中はどうしても家計が厳しくなりがち。でも、ふるさと納税を上手に活用すれば、食費や生活費を賢く削減できるうえ、日頃の生活に潤いを与えてくれる特産品をお得に手に入れることも可能です!
いまさら人には聞けない「ふるさと納税の仕組み」を、主婦投資家のりりなさんが解説します。


※本稿は、りりな著『はじめ時はいつも今 主婦にやさしいお金の増やし方BOOK』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集したものです

※本記事は2024年4月現在の情報に基づいて作成された記事です。制度等は状況により変更される可能性があります

なんだか難しそう…とスルーしてない?

テレビでも耳にする『ふるさと納税』。聞いたことはあるけど、「なんだか難しそう」とか「よくわからないからまだやっていない」という人も多いかもしれません。でも、それは超超超もったいないです!

ふるさと納税は「納税」という言葉が難しく感じさせるけど、仕組みがわかれば思った以上に簡単で、お得しかない制度といっても過言ではない! 返礼品で日頃は手が出せないような高級食材をもらってちょっと贅沢気分を味わうことができたり、お肉やお魚、野菜などの特産品をもらって美味しく食費の削減に役立てたり、トイレットペーパーなどの日用品ももらえるから生活費の削減にも役立ちます。楽しみながら活用してほしい制度です。

ふるさと納税をしなかったら、ただ住民税を払っているだけ。ふるさと納税をすれば、地方の特産品とか、生活用品がもらえる! このお得感が魅力です!

そもそもふるさと納税ってどんな制度?

『ふるさと納税』とは自分が生まれ育った故郷や応援したい自治体を選んで寄附できる制度です。寄附すると2,000円を超える金額について税金の控除が受けられ、寄附した自治体からは寄附金額の30%以内に相当する返礼品が送られてきます。つまり、税金を先払いして自己負担額2,000円で、2,000円以上の返礼品がもらえるのです。この返礼品がふるさと納税のお得なところです! 寄附できる金額は、年収や家族構成などで違ってきます。

どのくらいお得なの?

ふるさと納税をすると、何がお得なのか、どのくらいお得なのか、ちょっとイメージしにくいかもしれませんね。 わかりやすい例をあげてみます。年収500万円、会社員・独身のケースです。

・ふるさと納税をしてない人…
通常通り、翌年約31万円の住民税を払うだけ。

・ふるさと納税をした人…
支払う税金額は同じ約31万円でも、返礼品分の約1万6,300円分お得! 返礼品の中にはトイレットペーパーや洗剤といった日用品もあるので節約にもなりますよ。

もう少し詳しく説明すると…

【1】年収500万円でふるさと納税ができる『上限額』を総務省ふるさと納税ポータルサイトの「全額控除されるふるさと納税額の目安」で調べると6万1,000円です。

【2】6万1,000円寄附(返礼品を購入)したら自己負担額2,000円を引いた5万9,000円が、翌年の住民税から控除(引かれること)され、25万1,000円になる。

6万1,000円(寄附) – 2,000円(自己負担額) = 5万9,000円(税金控除額) 翌年の住民税 31万円 – 5万9,000円 = 25万1,000円

【3】6万1,000円の3割程度、約1万8,300円相当の返礼品が届きます。自己負担の2,000円を引いても1万6,300円分がお得になるのです!

ざっと説明! ふるさと納税スケジュール

■寄附可能期間
…1月1日~12月31日の間いつでも

前年の源泉徴収票を参考にふるさと納税できる金額の上限をシミュレーションして少なめに寄附スタート。

・早めに寄附するとほしい返礼品が手に入りやすい
・先行予約品もある
・12月にふるさと納税の最終調整。この年の源泉徴収票がもらえるのでまだ寄附できるようなら、申し込む

「ワンストップ特例制度」の申請書類必着日
…翌年1月10日まで

この日までに必要事項を記入して、必要書類と一緒に自治体に送付。

確定申告の申告期間
…翌年2~3月

申告書と必要書類を提出。

寄附金が戻ってくる時期
…翌年の住民税または確定申告の還付

ふるさと納税でさりげなく彼(現夫)の年収把握した話

2008年に地方と大都市の格差是正や、人口が減って税の収入が少ない地方への対応のためスタートした「ふるさと納税」。

私が「ふるさと納税」デビューしたのは2017年! 当時働いていた会社の先輩から「ふるさと納税はお得だからやったほうがいいよ! 家電とかももらえることがあるよ!」と聞いて、「そんなことがあるの!」と興味を持ち、「納税」という言葉にビビりながらも、インターネットで調べてはじめました。

やってみると思っていたより難しくなく、すごく楽しかったので、当時まだ彼氏だった現夫にすすめました。一緒にシミュレーションをする時、さりげなく彼の年収を聞き出すことにも成功。付き合っている時では、なかなか聞きにくいパートナーの年収を、「ふるさと納税やってみようよ~」という感じでさらっと知れたという小話です。

だから、ママ友とかにふるさと納税の寄附額を言うと、年収がばれるから注意だよ(笑)。

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結婚5年目で3000万円の資産に増やした30代の主婦投資家が教える、らくらく家計管理でお金を増やし、ゆるい投資でお金を増やす本。名前は聞いたことがあるけど、まだやったことない人のための「ふるさと納税」「つみたてNISA」と「株主優待と配当金目的の株」のやり方などを紹介! 2024年からの「新しいNISA」についても解説します! 投資で「お金に働いてもらってお金を増やして」将来に備え、ふるさと納税などで楽しく節約しましょう。今からでも遅くない、「はじめ時は、いつも今」です!