母が心配しているのは世間体? 不登校の中学生が感じた大人への不信感(サトシくん第2話)

おがたちえ,橋本紋加

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周りの目が気になり、教室に入れなくなった中学生のサトシくん。なぜ自分が不登校になったのか、その理由に心を寄せてくれる大人がいないと感じていました。しかし、保健室登校をはじめたことがきっかけで、小さな転機が訪れます。

漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバーを取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。(毎週水曜更新)

サトシくんの場合 第2話

サトシくんのコメント
悩みを話せる大人が近くにいたのはとても幸運な事だったと思います。

臨床心理士・橋本紋加先生のコメント
スクールカウンセラーという、安心できる人が得られたことはとてもよかったですね。専門職や人でなく場所や趣味であっても、こういった存在がひとつあるだけで状態はずいぶん落ち着くものです。

サトシさんは人の目が気になって教室に入るのが苦手だったようですが、お母さんはお母さんで世間という人の目が気になっていたようです。そういった意味では、サトシさんもお母さんもフツウに苦しめられ、どうしたらいいかわからない不安な状態だったのではないでしょうか。