小学生の放課後の過ごし方とは?保護者の悩みと解決策も解説

相場千恵子(シンクアフフェーズ)

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小学校に入学すると、放課後の時間をどう過ごさせたら良いのか悩む方もいるでしょう。保護者の方が仕事をしている場合、夕方まで子ども1人だけで過ごすということも考えられます。

それでは、小学校に入学した後の放課後は、どのように過ごさせればよいのでしょうか?よくあるお悩みに対する解決策や注意点とともに、過ごし方のアイデアをご紹介します。

主な小学生の放課後の過ごし方

小学生になったとき、子どもたちは一体どんなふうに放課後を過ごすのでしょうか?「まだ小さいし」と、不安に思われている方もいるかもしれません。

小学生がどのように小学校の放課後を過ごしているのか、4つのパターンを見ていきましょう。

自宅や祖父母の家などで過ごす

学校から帰ってきて自宅や祖父母の家で過ごすというパターンです。自宅で1人になってしまう場合、祖父母の家で過ごさせると安心できるでしょう。

放課後に祖父母の家で過ごすことができれば、宿題をしたり祖父母と一緒の時間を過ごしたりできます。

学童保育や放課後児童クラブを利用する

両親の帰宅が遅かったり、近くに祖父母の家がなかったりするケースでは、学童保育や放課後児童クラブを利用するケースも見られます。子どもを見てくれる専門職員がいる場所であれば、安心して預けられるでしょう。

子どもが遊んだり宿題をしたりできる環境が整っているので、小学校の放課後に利用する方が多い施設です。

習い事に通う

習い事をさせる場合、小学校から帰ってきて習い事に通うという子どももいます。 習い事をしていれば、1時間程度は大人がいる場所で子どもを見てもらえることになるでしょう。

もし子どもが「習いたい」と思っていることや、親が「習わせたい」と思っていることがあるのであれば、小学校の放課後を習い事にあてるのも良い方法でしょう。

友だちの家や公園などで遊ぶ

小学校の放課後は友だちの家や公園で遊ぶというパターンもあります。自宅で過ごすケースとともに多く見られるケースですが、最近の公園では安全のために遊具が撤去されていたり、ボール遊びが禁止されていたりすることも少なくありません。

友だちの家や公園での過ごし方や、ルールをあらかじめ決めておくことが大切です。

低学年と高学年の放課後の過ごし方の違い

小学校の放課後の過ごし方と言っても、低学年と高学年では大きく違います。7歳の子どもと12歳の子どもでは、遊び方が違ってくるのは自然なことでしょう。

続いては低学年と高学年でどのような違いが生じるのかご紹介します。

小学校低学年

小学校低学年での放課後の過ごし方は、学童保育であったり、親のどちらかが一緒に過ごしてあげたりするのが一般的です。

低学年のころであればまだ仕事を時短勤務にしている方も多いでしょう。もし時短勤務が難しいなら、学童保育を利用して大人に見てもらっているというケースがほとんどです。まだ目が離せない時期なので、小学校から帰宅した放課後も、大人がいる環境で遊ばせるのが一般的だと言えます。

小学校高学年

小学校高学年になると、放課後でも1人で過ごす時間が増えてきます。子ども自身にも自立心が芽生えてくるため、自分1人で判断して行動する能力が芽生えてくるためです。中には毎日塾に通う子どもも。

ただし1人で過ごしていて安全であるとは言い切れません。事故や事件に巻き込まれる可能性もあるので、放課後の過ごし方にルールを定め、連絡するための手段を確保しておくことは大切でしょう。

小学生の保護者の悩みと解決策

小学校に入学すると放課後の過ごし方について、親はさまざまな悩みを抱えるものです。子どものことを見てあげたいけれど常に見ていられない、との状況に置かれることもあるでしょう。

小学生の子どもを持つ保護者によくある悩みを、解決策とともに見ていきましょう。

目が届きにくい

小学生になると、幼稚園や保育園に通っていたときよりも子どもに目が届きにくくなります。小学校でできた友だちと一緒に出かけてしまうこともありますが、小学校入学以前のように親が同伴するのを嫌がる子どももいるでしょう。

以前は遊んでいるときもしっかりと見ていられたのに、と不安を抱える方は少なくありません。

小学校低学年の子どもが放課後に遊んでいて、事故や事件に巻き込まれる可能性もありえます。門限を決めておく、防犯グッズを持たせる、いつでも連絡を取れる手段を確保しておくなどの手段を考えておけば安心感が高まります。

留守番をさせるのが心配になる

 

小学校の放課後に子どもだけで留守番をしないといけない場合、親としてとても不安に感じるものです。1人でいるときに体調不良に見舞われたり不審者が訪ねてきたり、ともすると災害が起きたりすることもあるかもしれません。

小学生1人での留守番には心配がつきものなので、いつでも両親と連絡が取れるような体制を築いておくことは非常に大切です。また留守番のときには誰かがチャイムを鳴らしても出ないこと、電話にも出ないこと、火を使わないことなどのルールを決めておきましょう。

時間を無駄に使っていると不安に感じる

放課後に子どもが1人でいると、「時間を無駄に使っているのでは?」と不安になることもあるかもしれません。家に帰ってきて、部屋で眠ったり漫画を読んだり、何もしていない時間を過ごしていることも不安なものでしょう。

もっと時間を有効活用させたいと思われるなら、習い事を始めてみたり、課外活動に参加してみたりするのがおすすめ。子どもにとって興味のあることに参加すれば、本人も楽しく、時間を無駄にしない過ごし方ができるようになります。

遊び相手の保護者の連絡先がわからない

小学校に入学すると、子どもの遊び相手の保護者の連絡先がわからないことも少なくありません。時間通りに帰ってこなかったとき、遊んでいるお宅の連絡先がわからなければ不安になるものです。

対策法は子どもから、いつも一緒に遊んでいる友だちの情報を聞いておくこと。そして親同士で連絡先を交換して、交流を深めることが第一です。

小学校に入学した後は、環境の変化から大変なことが多くなります。「小1の壁」に悩むこともあるでしょう。小学校に入学するにあたり不安がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

【別記事】小1の壁とは? 仕事と子育ての両立が難しくなる原因と乗り越え方

小学生の放課後の注意点

それでは最後に、小学校に通う子どもの放課後の過ごし方について注意点を見ていきましょう。

・外出時の危険について教えておくこと
・適度な水分補給ができるように水筒を持たせること
・一緒にいる友だちの名前と連絡先を伝えてもらうこと
・大人数で遊ぶことを推奨すること

小学校の放課後の時間には、友だちと一緒に外で遊ぶことも多いでしょう。そこで大切になるのは、外出時の危険について教えておくことと、水分補給をするように伝えることです。自宅周辺に危険な場所があれば、一緒にいって安全に過ごすためのポイントを教えてあげるのも良いでしょう。

また出かけるときは一緒にいる友だちの名前や連絡先を把握しておくことも大切です。大人数で遊ぶ方が危険に遭うリスクは少ないので、できれば多くの友だちと遊ぶことを推奨してください。

小学校の放課後の過ごし方は安全性に気を配って

小学生になると、小学校が終わった後の放課後の過ごし方が問題となることがあります。子どもだけで過ごすとなると、安全性が不安になることもあるでしょう。

もし子どもが1人で過ごす時間が長くなるようであれば、習い事をさせたり、学童保育に預けたりするのもひとつの方法です。子どもたちだけで遊ぶときには、危険な場所や事件や事故を回避する方法を教えてあげましょう。保護者の方が安全に過ごせるよう導いてあげることが大切です。