人工筋肉「ソルボセイン」って何? 新作インソールから伝わる瞬足の“足育“への本気
子どもの靴の定番として、20年の歴史を重ねてきた「瞬足」。
トラックで転ばないための左右非対称ソールや、子ども心を掴むデザインで長年人気を集めています。
「自分自身も子どもの頃に履いていた!」というパパ、ママも多いのではないでしょうか。
そんな瞬足が、24年9月、人工筋肉「ソルボセイン」を使用した「DSIS瞬足インソール」を新発売しました。
人工筋肉っていったい何? インソールに使うとどんなメリットがあるの? などなど、アキレス株式会社 シューズ事業部の渡邉さんに、詳しく解説していただきました。
人工筋肉「ソルボセイン」とは?
Q.「DSIS瞬足インソール」に使用されている「ソルボセイン」とは一体何ですか?
人間の筋肉は衝撃に対してすばやく変形し、ゆっくり復元し衝撃を吸収します。また、圧力を分散する性質もあります。「ソルボセイン」は、そんな筋肉と同様の特性をもった、衝撃吸収・圧力分散性に優れたやわらかい素材です。
この通り、ガラスの電球の上に「ソルボセイン」を置けば、木槌で思い切り叩いても、衝撃が吸収され電球は割れません。
「ソルボセイン」はアキレスの子会社である三進興産株式会社が開発しており、インソール・サポーターをはじめ、カメラの手振れ防止機能、高級スピーカーの音質向上など、幅広い用途に使われています。
「DSIS瞬足インソール」には、この「ソルボセイン」を全面に使用しています。
衝撃を吸収し、足のアーチを保つ
Q.「DSIS瞬足インソール」のメリットを教えて下さい。
「ソルボセイン」を全面使用することにより、歩くときに足にかかる衝撃を3分の1まで軽減できます。
コンクリートの上を歩いていても、土の上を歩くのと同じくらいにまでに衝撃が抑えられます。
また、「DSIS瞬足インソール」には、足のアーチを正常に保つ機能も備わっています。
足には3つのアーチ、
1内側タテアーチ(土踏まず)
2ヨコアーチ(親指と小指の付け根を結ぶアーチ)
3外側タテアーチ(小指の付け根と踵を結ぶアーチ)
があり、ドームのような構造になっています。
※子どもの足は成長過程のため、大人になるにつれて徐々にアーチが完成されていきます。
偏平足などペタッとしている足だと、地面に着地した時の衝撃が吸収しきれません。
「DSIS瞬足インソール」はアーチ部分をサポートし、快適な歩行の動作を実現してくれます。
インソールを触ってみると、アーチ部分がわずかにもりあがっているのを感じていただけます。
Q.インソールの開発に至ったきっかけを教えて下さい。
アキレスでは「足育相談室」という、足の機能を育てるためのカウンセリングサービスを実施しています。
現代の子どもは、生活習慣の変化や遺伝的な原因などで足が変化し、様々なトラブル(外反母趾、浮き指、偏平足など)が増えていることを実感します。
そういった問題が、今回のような商品の開発につながっています。
Q.「ソルボセイン」を使用したインソールの発売ははじめてですか?
いままでも「ソルボセイン」を使用したインソールは子ども用から大人用まで色々と販売してきましたが、「DSIS瞬足インソール」は瞬足専用のインソールになります。
どの瞬足にもだいたいフィットするので、瞬足ユーザーの方には安心して手に取っていただけると思います。
「ソルボセイン」を使用したインソールには、バスケットボールやバレーボールなど、スポーツ競技専用のものもあります。スポーツをされているお子様におすすめです。
インソールの正しい使い方
Q.靴にインソールを入れる時のポイントは?
「DSIS瞬足インソール」のような別売りのインソールを使う時は、もともと靴に入っていたインソールを取り外し、入れ替えて使用してください。
どうしても靴がゆるい場合はインソールを重ねてしまっても大丈夫ですが、その時は「DSIS瞬足インソール」を上にするのがおすすめです。表面に防カビ加工、吸水速乾加工などが施されているため、その効果を発揮できると思います。
Q.たとえば18.5サイズの靴の場合、インソールは、18と19どっちのインソールを選ぶべきでしょうか。
その場合は大きいサイズをカットして使ってください。カットする際はもともと入っていたインソールと重ねていただいて、はみ出した部分をカットする方法がおすすめです。
4歳の反応は?
先日、瞬足デビューをした4歳の息子に、「DSIS瞬足インソール」を実際に試してもらいました。
触ってみたところ、むちっとした弾力を感じ、通常のインソールとは明らかな違いがあります。
もともと入っていたインソールを「DSIS瞬足インソール」に入れ替えたところ、息子は「なんかもちもちする!」と嬉しそうな様子。
週末には、「DSIS瞬足インソール」を入れた瞬足で一日お出掛けしてみました。
まだ慣れていない新しい靴だったにもかかわらず、痛がる様子は一切なし。
「抱っこ!」という事もほとんどなく、家に帰るまで自分の足でしっかり歩いていました。
靴の履き心地にうるさい息子なのですが、歩きやすく快適だったようです!
「足育」への本気が伝わるインソール
瞬足と言えば、「子どもに人気の靴」というイメージ。
速く走れるソールやデザインに注目が向きがちですが、アキレスさんがそれ以上に大切にしているのが「子どもの足の健康」であることが取材を通して伝わってきました。
「『速く走れる』というコピーは子どもたちをわくわくさせるために重要です。しかし、最も大切なのは歩いて、履いて気持ちいいこと。子どもたちの足をしっかりと支える製品づくりに、私たちは全力を注いでいます。」と渡邉さんは締めくくりました。
アキレスの「足育」への真剣な取り組みが詰まった「DSIS瞬足インソール」。お子様の足の健康が気になる方は、ぜひ一度お試しください。