「ミャクミャク様」を初めて見た5歳児の正直な感想は? 『ミャクミャク シールブック』で遊んでみた【絵本レビュー】
nobico編集部員が、おすすめの絵本をご紹介します。
今回は5歳の息子と一緒に、『ミャクミャク シールブック はじめて! せかいのことばを おぼえよう!』(世界文化社)で遊んでみました。
今回遊んだ絵本はこちら
『ミャクミャク シールブック はじめて! せかいのことばを おぼえよう!』(世界文化社 )
かわいい? 怖い? 注目集まる「ミャクミャク様」
大阪・関西万博の公式キャラクター、「ミャクミャク」。
そのインパクトのある見た目はSNSで瞬く間に話題となり、「度肝を抜かれた」「第一印象が目玉」と、多くの人々に衝撃を与えました。
公式サイトによると、ミャクミャクは「細胞と水がひとつになったことで生まれたふしぎな生き物。その正体は不明」とのこと。
「赤い部分は『細胞』で、分かれたり増えたりすることができ、青い部分は『清い水』で、流れるように形を変えることができる」と説明されています。
人間でも動物でもない「何か」といえるミャクミャクは、その神秘的な見た目と設定から、SNSでは「ミャクミャク様」と敬称をつけて呼ばれています。
絵本で触れるミャクミャクの世界
大人たちの反響が大きい「ミャクミャク様」ですが、可愛い路線とは異なるこのキャラクターは、子どもの目にはどう映るのでしょうか。
現在、ミャクミャクが登場する絵本として、2025年2月時点では『大阪・関西万博公式キャラクターBOOK ミャクミャクをさがせ!』(宝島社)、『ミャクミャク シールブック はじめて! せかいのことばを おぼえよう!』が発売されています。
『ミャクミャクをさがせ!』は関西万博が行われる地域を舞台にした探し絵絵本。『ミャクミャク シールブック』は、世界の挨拶を学べる内容で、どちらも万博の予習にもぴったりです。
さらに、2025年2月下旬には『ミャクミャク ある日の おはなし』(岩崎書店)という物語絵本も発売予定。
ほっこりした絵柄ですが、やはり目玉のインパクトは健在です。
シールブックで遊んでみた結果…
ちょうど、筆者の家には5歳の息子がいるので、一緒に『ミャクミャク シールブック』で遊んでみることにしました。
陽気に笑う「ミャクミャク様」の表紙を開くと、そこにはぎっしりと並んだシールが4シート分も!
迫力に圧倒されます。
はじめてミャクミャクを目にした息子は、シールをじっと見つめた後、無言で目の数を数え始めました。
「目が5個ある…あ、待って!お尻にもあるから6個だ!」と、しっぽ(?)の目を発見する息子。母は言われるまで気が付きませんでした……。
5歳児、意外とよく見ています。そして、やっぱりキャラクターデザインが強烈。
息子は「これは何なの?」と戸惑いつつも、「目がいっぱいで、ちょっと怪獣っぽさあるね」とミャクミャクを受け入れつつある様子です。
さて、シールを貼ろう!と思いきや、親の説明を待たずにべたべたとシールを貼り始める5歳児(あるある)。
「このページにはこのシールを貼る決まりがあるんだよ!」と説明しながら、一度貼ったシールを引っ張ると、軽い力でするっときれいに剥がれました。最近のシールブックは質が高いな、と地味に感動。
「ドイツ語で『こんにちは』は『グーテンターク』って言うんだって!」と息子に読み聞かせようとする母をよそに、息子は夢中でシールをぺたぺた貼っていきます。
「そこに貼るんかい!」という場所に容赦なくシールを貼る息子。奈良の大仏様が大変なことに。
なんで子どもって、妙な所にシールを貼りたがるんでしょうか。
5歳児から衝撃の感想
しばらくシールブックで遊んだ後、息子にミャクミャクの感想を聞いてみました。
母「ミャクミャク様、どうだった?かわいい?」
子「うーん…かわいくない」
母「怖い?」
子「怖くはない。おもしろいかな」
息子にとって、ミャクミャクは「おもしろ枠」のようです。
ちょっと怖がるかな?と思っていたのですが、意外とそんなことはない様子。
そこで、もう一つ質問です。
母「どう? ミャクミャク様、好き?」
子「うーん…好きではない! かっこよくないから!」
素直すぎる感想!!
「さっきまで楽しそうに遊んでたじゃないか」と思う母ですが、かっこいいものが好きな息子には、ミャクミャクの「おもしろ枠」はちょっと心に響かなかったようです。
結論:意外とすんなり受け入れる
独特で印象的なデザインが話題の「ミャクミャク様」。どんな反応が返ってくるか未知数でしたが、息子は意外にもすんなり受け入れ、楽しんでる様子でした。
大人たちが感じる畏怖の念とは違い、子どもには純粋に面白く、親しみやすい存在として映るのかもしれません。
この先、何度も目にするであろうミャクミャクに、親しみが湧いた様子の息子。
母としては、いつか本物(着ぐるみ)にも会ってみたいと感じています。
『ミャクミャク シールブック はじめて! せかいのことばを おぼえよう!』(世界文化社 )
大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が、子どもたちが大好きなシールブックになりました!貼ってはがせる大きめのミャクミャクシールが40枚、貼りながら世界の言葉が覚えられる吹き出しシールが35枚。シールをはる経験は、集中力や想像力を育てたり、達成感を味わったり、意欲を育てたりすることにつながります。お子さん、お孫さん、海外のかたへのプレゼントにも最適です。