親の行動や感覚過敏が影響? 汚れるのを嫌がりすぎる子どもの対処法

藤平公平
2025.04.23 15:46 2025.04.25 12:00

砂遊びする3歳の園児

小さな子どもといえば、元気いっぱい泥んこになって遊ぶというイメージも強いはず。しかし「汚れるのが嫌で遊ばない」という子も意外と多いようで、「うちの子は汚れるのが嫌で積極的に外遊びしない」「手が汚れるから絵具やクレヨンで遊ぶのあまり好きじゃないみたい」と悩んでいる親もいるようです。今回は保育士の菊地奈津美さんにお話をうかがいながら、汚れる遊びを嫌がる子どもの原因や対処法についてご紹介します。

汚れに対する嫌悪感は親の行動が影響していることも!?

タオルドライをする女の子

子どもが汚れるのが嫌で遊ばない原因のひとつが、「親が汚れるのを嫌がっている」こと。たとえば、抱っこしようとした子どもの手にご飯がたくさんついていた時に「汚い」という反応をしてしまったり、泥や砂を触ることを親が過剰に避けている姿を見たりするなど。子どもがそれを見て、「汚れるのはよくない」と思いすぎてしまうことがあります。

また手が汚れるだけでなく、服の汚れに対して親が過敏に反応してしまう様子から、子どもが汚れる遊びをすることに萎縮してしまうケースも。「こんなに汚して」や「洗うのが大変」といった反応をしてしまうと、「汚すと怒られる」と感じてしまい、子どもが汚れる遊びに消極的になってしまうこともあるようです。

菊地奈津美

菊地奈津美

大学を卒業後、さいたま市および板橋区の公立保育園で7年間保育士として勤務。その後、東京学芸大学・学芸の森保育園にて主任保育士を務め、2017年4月よりこどもの王国保育園を開園し園長に就任。2011年に保育士向けのワークショップを開催する団体『Child+』を設立し共同代表を務める。子どもの育ちの大切さを社会に発信するため、保育者が自分の夢を発表する場『保育ドリームプラン・プレゼンテーション』を2014年に立ち上げ、代表に就任する。著書に『言葉かけから見直す「不適切な保育」脱却のススメ:保育者の意識改革と園としての取り組み』他3冊がある。

Instagram:@chobichan88