宇宙人は本当にいる? 子どもと一緒に考えたい「オウムアムア」の正体
科学的には証明されていないものの、「宇宙人がいるのか?」と考えることには夢やロマンがありますよね。
2017年に史上初めて確認された太陽系外からの飛来物・オウムアムアには世界中の天文学者が熱狂し、異星人工物なのでは?という声も。オウムアムアの正体について『すごすぎる宇宙・天文の図鑑』よりご紹介します。
※本記事は天文物理学者BossB著『すごすぎる宇宙・天文の図鑑』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。
太陽系外からの飛来物
2017年、史上初めて太陽系外からの飛来物、オウムアムアが観察されました。オウムアムアは太陽に接近し、地球から2400万㎞離れた所を通り、恒星間へと戻っていきました。
その数年後再び太陽系外からの飛来物が観察されましたが、これはコマと尾を持つ典型的な天体、彗星(ボリソフ)でした。
オウムアムアは自然現象では説明できない謎が残り、天体ではない可能性があります。まずは形ですが、反射光が8時間周期で10倍変化していることから、回転する細長い葉巻型か円盤のようです。
次に重力以外の力による加速があること。彗星ならばガスの噴出で加速できますが、噴出は確認されませんでした。
よってオウムアムアの円盤は太陽光により加速した、知的生命体の構造物だという解釈も可能です。
とはいえ、惑星形成時に重力効果で恒星系から放り出された恒星間天体という解釈が主流です。第2、第3のオウムアムアの飛来には、観察の準備ができています。
オウムアムアは恒星間天体? 異星人工物?
オウムアムアとボリソフの軌道
豆知識

天文物理学者BossB著『すごすぎる宇宙・天文の図鑑』(KADOKAWA)
小学生から楽しめて、なぞだらけの宇宙と物理のしくみがわかる!
『すごすぎる図鑑シリーズ』今回のテーマは、宇宙・天文。小学生から楽しめて、なぞだらけの宇宙への興味が広がる一冊。
ブラックホールやビッグバンといった壮大な宇宙の話から、光の速さ、時間がゆっくり進む理由、電子の不思議な動きまで、「宇宙」と「物理」をつなぐ“しくみ”を順を追った展開とシリーズの特徴である図をふんだんに盛り込んだ構成で解き明かします。
「量子の世界って魔法みたい?」
「どうして宇宙は膨らみ続けているの?」など、大人もふと「?」と考えてしまうようなネタが満載。子どもから大人まで楽しみながら「知らなかった!」宇宙の不思議が「もっと知りたい!」という気持ちに変わる感覚を楽しめる図鑑です。

































