「幸せな家庭を築くこと」が夢だった私が出産を通して考えたこと 職場復帰を前に感じた不安
私は2025年に第一子を出産し、夫と子どもの3人で暮らしています。
現在は育休中ですが、保育園が決まり次第、職場復帰する予定です。
私は、子どものころから、結婚、妊娠、出産、育児は自分に確実に起きるイベントとして考えてきました。先日、友人から「どうして、いつ、出産することを決めたのか」を問われた際、改めて自身の半生を振り返ることになりました。
自分の考えがメジャーなものなのか、それとも珍しいものなのかは分かりませんが、参考になるものがあれば嬉しいです。
きっかけは教科書で見た「いびつな人口ピラミッド」
出産を自分事として初めて考えたのは、小学校の社会の授業でのことでした。
「少子高齢化社会」を習った時のことです。
いわゆる「ゆとり世代」の私は、すでに自分たちが少子化の真っ只中にあることを知り、将来は自分たちよりも多い高齢者を支える必要があると学びました。
また、自分たちが子どもを生まなければ、さらに少子化が進み、社会保障が成り立たなくなると。自分たちの未来が明るいものでないかもしれない、という悲壮感は今でも忘れられません。
そして「社会のために、女性である自分が子どもを生まなければ」と考えたのです。直接そのように習ったわけではないと思いますが、小学生でも理解できるほど、教科書に載った人口ピラミッドはいびつでした。