いじめがわかったその日からできること…親が子どもを守るための7つの道すじ

熱海康太
2025.12.18 11:44 2025.12.20 19:00

外をみる小学生の男の子

子どもが勇気を出して「学校に行きたくない」「友だちにこんな嫌なことをされている」と話してきた時、最初の対応こそがその後の流れを左右します。

元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、いじめ発覚当日からできる7つの対応を解説。まずは聞く姿勢、安全確保、証拠整理、学校への相談、心のケア、対応の確認、継続的見守りまで、子どもを守るための具体的な道すじをご紹介します。

1. まずは最後まで聞く姿勢をつくる

遠くを見る小学生の男の子

子どもがいじめを話す時、いちばん求めているのは「きちんと聞いてもらえること」です。途中で口をはさむと、子どもは本当のことを言いにくくなります。

「その時どう思ったの?」「ほかにもある?」と穏やかに促しながら、子どものペースで話してもらうことが大切です。話し終えたら「話してくれてありがとう」と必ず伝え、受け止める姿勢を示します。

ここで大切なのは、

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi