旅行へ連れて行くと、子どもの地頭がよくなる!?

陰山英男
2023.10.13 16:23 2023.02.17 14:33

車窓から外を眺める子

旅はなぜいいのでしょう。それは感動があるからです。たとえば家から遠く離れた場所で夕日が沈むのを見て「きれい」と感動する。それが人生の楽しさであり醍醐味ではないでしょうか。

旅は家族のあり方の縮図であるとも思います。私は旅に出るたびに家族が一つになっていくことを実感していました。旅に出ると家族の結束が固まります。

本書『子どもの頭が45分でよくなるお父さんの行動』(PHP研究所)では、計算が速くなったり漢字を勉強したりする方法を紹介していますが、旅に出て夕日を見て感動するだけで脳は活発に動くので、それ自体が勉強です。

以前の私だったら「『夕日がきれい』ということを絵画や作文で表現しましょう。これが体験的学習です」などと言っていましたが、感動している間に激しく動く脳があれば、その時に「地頭」がよくなることがわかりました。

「フィリピンのスラム街、汚いなあ」

「板門店? よくわからないけどすごい!」

それがなぜなのか、調べたい人は調べてもいいけれども、まずはその場を味わって楽しむことが先で、それが勉強なのです。

知識を増やすのも大切ですが、豊富な体験は子どもたちの心の財産になります。

お父さんたちは家族のプロデューサーとして、子どもの体験を増やしてあげてください。

子どもの頭が45分でよくなるお父さんの行動

『子どもの頭が45分でよくなるお父さんの行動』

子どもの学力・地頭力は父親しだいで伸びる! 百マス計算でおなじみの著者が、2女1男を育てた経験から伝授する父親がするべきこと。

 

陰山英男

陰山英男

1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒。兵庫県朝来町立(現朝来市立)山口小学校教師時代から、反復学習や規則正しい生活習慣の定着で基礎学力の向上を目指す「隂山メソッド」を確立し、脚光を浴びる。
2003年4月尾道市立土堂小学校校長に全国公募により就任。百ます計算や漢字練習の反復学習を続け基礎学力の向上に取り組む一方、そろばん指導やICT機器の活用など新旧を問わず積極的に導入する教育法によって子どもたちの学力向上を実現している。過去、文部科学省中央教育審議会教育課程部会委員、内閣官房教育再生会議委員、大阪府教育委員会委員長などを歴任。2006年4月から2016年まで、立命館大学教授。現在、陰山ラボ代表。陰山メソッド普及のため教育クリエイターとして活躍し、講演会等を実施するほか、全国各地で教育アドバイザーなどにも就任、子どもたちの学力向上に成果をあげている。