つらい! イヤイヤ期のお悩み解消法

2023.03.09 14:01 2023.03.09 14:01

くわばたりえ
イラスト:林ユミ

恐怖のイヤイヤ期……ママ、パパの悩みは尽きません。イヤイヤ期を乗り切るためのアドバイスを、育児番組で人気のくわばたりえさん、井桁容子さんにうかがいました。

※本稿は、くわばたりえ・井桁容子著『くわばたりえの子育ての悩みぜ~んぶ聞いてみた! 』(PHP研究所)から一部を抜粋し、編集したものです。

くわばたりえ(お笑い芸人)
お笑いコンビ「クワバタオハラ」のボケ担当。2010年10月に長男、2013年10月に次男、2015年6月に長女を出産。育児について直接ママたちと語り合う「メガネのママ友会」を定期的に開催している。主な著書に『あなたが生まれてから』(マイナビ)、『ママの涙』(主婦の友社)などがある。

井桁容子(保育・子育てカウンセラー)
東京家政大学短期大学部保育科卒業。30年以上にわたる保育士経験を活かした講演がお母さんたちに人気。テレビの子育て番組に出演するなど幅広く活躍中。著書に『ありのまま子育て』(赤ちゃんとママ社)などがある。

◆子育て中のホンネ

・何を言っても「イヤ」と返す。(いいかげんにしてよね……)
・外出先で「イヤイヤ」する。(人の目が気になって恥ずかしい)
・急いでいるときに限ってイヤイヤが始まる。(わざとじゃない?)
・いつまでも「イヤイヤ」期が来ない。(うちの子だけ変わってる?)

「じゃ、裸足で行こう」「じゃ、パジャマで行こう」…くわばたりえ

くわばたりえ

うちも、イヤイヤ期はめっちゃありました。長男も次男も。長女もこれからでしょうね。

出掛けに靴下をはかない、靴もはかない、ご飯を食べたくない、エプロンはつけないなどなど。1歳半くらいから始まって、2歳半くらいまででしょうか。

長男のときは、家を出るときにイヤがっているのに無理やり靴をはかせようとしたり、雨でもないのに傘をさそうとするのをやめさせようとしたりして、何をやるにも時間がかかりましたね……。

次男のときは、靴をはきたくないなら「じゃ、裸足で行こう」、着替えたくないなら「パジャマで行こう」と、子どもがやりたいようにやらせました。そうしないと前に進まないから。

すると、私もストレスがないし、子どもも笑顔で保育園に♪ 朝のガミガミが減りました。

この間もなかなか着替えないので「パジャマで行こう」と言ったら、「やだ、恥ずかしい」と自分で着替えていました(笑)。どないやねん!

「イヤ」と言えるようになったのは成長の証…井桁容子

くわばたりえ

一般的に「イヤイヤ」するのはよくないことと思われがちですが、「イヤ」と言えることは、心の軸が育っている証拠で、実はおめでたいこと。「こっちのほうが好きで、あっちは嫌い」という意思が育っているのです。

自分が好きなことや、気に入っていることがあるのは、生きるうえでとても大切です。今までは大人にされるがままだったけれど、「それではイヤだ」と自分を表現できるようになったわけです。

「イヤ」という言葉は、相手を否定するものではなくて、実は自分自身のことを育てていこうとする前向きな言葉なのです。

その「イヤ」を、「ダメ!」と受け入れてもらえない体験が多いと、自分の思いは叶わないものと諦あきらめ、意思もなく「はい」と答える軸のない人間に育ってしまいます。

相手が変わるたびに自分の行動をコロコロ変える人になってしまい、信頼されなくなります。今は大変かもしれないけど、「イヤ」の意味をわかってあげましょう。

nobico

nobico/のびこ 比べない、悩まない「のびのび子育て」応援サイト

X: @PHP_nobico

Facebook: @family.P

Instagram: @php_nobico

nobico/のびこ