脳の成長から考える「年齢別の叱り方」【0歳から10歳まで】

林成之
2023.03.13 18:23 2023.03.13 18:23

【7~10歳】「指示」よりも「提示」しよう

見つめあう親子

この時期は自己報酬神経群の働きが活発になり、「自分で決めたことを自分で達成したい」気持ちが強くなります。自主性・主体性を持ったときに喜びを感じるようにもなるため、それを削ぐような頭ごなしの命令・指示・叱り方はNGです。

自らがんばっていることは「すごいね」とほめ、失敗やできないことなどに対しては「こういうやり方とこういうやり方があるけれど、どっちを選ぶ?」と提示し、子どもが自分から「こうする」と決められるように導いてやりましょう。

≪column≫ 脳に手遅れはありません!

考える男の子

10歳以降であっても子どもの脳の力は高めていくことができます。その際の1番のポイントは「興味を持つ」「好きになる」ことを増やしていくことです。

脳には「好き」「興味がある」というレッテルが貼られた情報に対して理解力や思考力を発揮するという仕組みがあります。

ですから子どもが興味・関心を持てるような環境を整えたり、「あ、そうだよね!」「へえ、なるほど!」という共感の会話を習慣にしたり、あなた自身が楽しんでいるところを見せるなどして、好きになるもの、興味が持てるものをどんどん増やしてやりましょう。