ゲームをやめない子どもの習慣を変える「親の質問」

坂本七郎
2024.04.18 17:15 2023.04.24 11:50

ゲームコントローラーと子どもの手

子どもを夢中にさせるスマホやゲーム。小学生は、一日にどれぐらい使用してもよいのでしょうか。また、使用時間を守らせるコツとは何でしょうか。家庭学習コンサルタントの坂本七郎さんが、ルール決めの方法と、時間を守らせるための便利ツールについて紹介します。

※本稿は坂本七郎著『学力が劇的にアップ! 小学生のための「家庭学習」の教科書』(大和出版)から一部抜粋・編集したものです。

坂本七郎(家庭学習コンサルタント)
ドリームエデュケーション代表。オンライン家庭教師「まなぶてらす」主宰。1977年生まれ。塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。全国の小・中学生とその保護者に、中学受験・高校受験に向けた家庭学習のアドバイス、親子の関わり方について教えている。

子どもはゲームを自制できるのか?

タブレットに熱中する子ども

本稿では、あなたのお子さんが毎日の学習習慣を身につけるための具体的なアドバイスをしていきます。

しかし、まずはその前に、多くの親たちを悩ませる「ゲーム」「スマホ」「動画」について触れなければなりません。

私たちが子どものころは、テレビ、ゲーム、マンガが主な娯楽でした。この3つさえあれば、それなりに時間をつぶせるし、楽しむことができました。とはいえ、見たいアニメ番組、遊ぶゲーム、読むマンガがなくなれば、暇になります。他の遊びを探すか、友だちを誘って外で遊ぶしかありません。

そう、遊びの選択肢自体が少なかったので、自分で遊びを考える必要があったのです。

しかし、今はどうでしょう? 動画、ゲーム、マンガも、すべてスマホ1つに入っています。数多くの無料動画、ゲーム、音楽、マンガやアニメなど、小さなスクリーン1つですべて、好きなものを好きなだけ楽しむことができます。

飽きても別のコンテンツがいくらでもある。それが現在の状況なのです。

こうした環境の中で、子どもにスマホを与えたらどうなるのか? 自制できるのか? 大人だって夢中になるのがゲームというものです。子どもに自制させようとしても無理があります。

したがって、スマホやゲームなど、何かを与えるときには、親子で「使用ルール」をつくらなければなりません。ただし、これを一方的に決めてしまうと、子どもはルールを破ろうとします。

いわゆる「いたちごっこ」が始まってしまうわけですね。つまり、ルールや約束ごとを親子で決めるときは、ある儀式が必要になるのです。