パパはまさかの部外者扱い⁉ 会社員夫×専業主婦で4人の男児を子育てした結果

竹田こもちこんぶ
2023.11.29 15:39 2024.01.04 11:40

育児をするパパ

好きっちゃ好きだけど、ママほどではない。そんな2番手の扱いをされがちなパパというポジション。
子ども達のあからさまな「ママ贔屓」にめげず、日々仕事に勤しみ子どもに尽くすパパの心中とは……。

笑いと涙をさそう夫の健気な姿を、芸人&現在5児の母である竹田こもちこんぶさんが綴ります。

※本稿は、竹田こもちこんぶ著『皆様、本日も家事育児お疲れ様です。』(KADOKAWA)から、一部抜粋・編集したものです。

パパという立ち位置

母親は妊娠・出産という自分の内側から子どもが出てくる経緯があるため、理屈なく親子の関係を結べる気がする。

片や自分の身体の外側から誕生した我が子と親子の関係を結ぶ父親には、それなりの時間とコミュニケーションが必要らしい。

それぞれの身体的な役割が違うため産後の間もない時期は差があるだろうが、親子にとって大事なことは産んだあとのコミュニケーションだと思うから気にすることはない。

しかし多くの父親は我が子のあからさまな母親>>>父親という態度に、切なくなった経験があるのではないだろうか。

「ママの隣」は争奪戦だが……

子どもを抱っこする母親

とりわけ我が家は外で働く会社勤めの父と、専業主婦で家にいる母という生活が主軸になっており、母と過ごす時間の方が圧倒的に多いせいだろう、よりその傾向が強いようだ。

パパのことは間違いなく大好きだし、遊んでもらっている時はママの時よりも子どもたちは楽しそうで笑い声も大きい。

ところが、寝る前にパパと布団の上でゲラゲラ笑いながら取っ組みあって大興奮で遊んでいたはずの子どもたちが、どういうわけか、さぁ寝ましょうという時間になると、急に全員パパの側からサーっと引いていき、こぞってママの横にピッタリとくっついて寝たがる。

しかし、ママの隣のスペースは限定2人のため、兄弟の多い我が家は「ママの隣がいい!」と毎回誰が隣で寝るかでしばらくもめる。

そしてふと見ると、さっきまでの人気は跡形もなく消え去り、遠く向こうの方で一人寂しくポツネンと布団に横たわる旦那がいるではないか。

「パパの隣空いてるよ」と言えば「やだ! ママがいい」と間髪をいれずに口をそろえる子どもたち。

ママの隣争奪戦を終えた後、戦いに敗れた者だけが渋々移動するというなんとも切ない敗者席と化しているパパの隣。

そのほかにも歯の仕上げ磨きや、風呂に入る時、着替えなど、子どもたちの身の回りの世話をする時に、しばしばママがいいと言ってパパを困らせる瞬間がある。

パパとは遊びの関係で心から気を許しているわけではないということなのか。

こちらは仕事を分担したいのに子どもが「ママがいい」と言って引かないと、「チッ面倒くせぇ」ってなもんだが、「ママがいい」と逃げ回りながら騒ぐ子どもを相手に世話をする旦那は、逆にどんな気持ちなんだろうかとも思う。

竹田こもちこんぶ

竹田こもちこんぶ

千葉県柏市出身。35歳で長男、38歳で次男、40歳で三男、42歳で四男、45歳で五男を出産。結婚、出産を経て自身が体験した育児・家事のあるあるを元にしたネタ動画をInstgramやTikTokなどで配信し人気に。2023年元日の『ぐるナイ おもしろ荘』(日本テレビ)に出演、話題となる。2023年の『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ)では準決勝進出。

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