パパはまさかの部外者扱い⁉ 会社員夫×専業主婦で4人の男児を子育てした結果

竹田こもちこんぶ

三男、まさかの衝撃発言

毎朝7時25分に家を出て会社に向かう旦那を、玄関で「いってらっしゃい」と送り出すのが日課の我が家。

子どもたちがそれぞれ2歳くらいまでは玄関まで走っていき「いってらっしゃい」と元気よく送り出していたが、成長と共にパパよりテレビや遊びに夢中になり見送らなくなった。

そんな中、当時2歳だった三男だけが唯一パパとの別れを惜しみ毎日玄関まで追いかけて健気に送り出していたのだが、ある日、三男が寝過ごしパパが出勤してから目覚めたことがあった。

パパがいないことに気がついた三男はこう言ったのである。

「あれ? パパもう帰った?」

か、帰った……?

まさに衝撃的な発言。

三男はパパの家は別の場所にあって、うちには毎日遊びにきてるだけであって、朝方決まった時間に帰っていくとでも思っていたのだろうか。

どうやら彼にとってはパパは家族ではなく、比較的よく遊びにくるおじさんというまさかの他人カテゴリーだったようだ。

それほど幼児にとって会社員の父親の昼間の行動が想像しにくいということなのだろう。

まぁそんな三男も成長と共に理解していくのだが、やはり母より父の方が身内と認められるにはいくらか時間がかかるらしい。

そして、父になる。

そんな我が家も2人、3人、4人と子どもが増えるにつれて、いくらママがいいと言ったところで手が足りないわけで、パパの出番がどんどん増えていく

私も少しずつ外での用事ができ始め、1日家をあける日があるのだが、そうすると旦那が4人の子をまとめて面倒を見るようになる。

数年前と比べれば明らかに旦那の子育てのスキルは上がってきているし、間違いなくパパと子どもたちの絆も深まってきている。

いつだったか、夜中に私の横でせわしなくガサゴソ音がしていたのでふと目を開けると、旦那が一生懸命三男の服を着替えさせていた。

まだ寝る時だけはオムツにしている三男だったが、その日はうっかりパンツのまま寝かせてしまったことに気づいた私。

でも、起き上がるのがしんどいので、こっそり寝たふりをしていた。

どうやら大量に漏らしたらしく、旦那は黙々と濡れた布団をベランダに干し、自分の布団を三男の下に敷いてやり、代わりに自分はダイレクトに畳の上でゴロンと寝た。

その一連の手際の良さや迷いのない対処の仕方は、子どもと過ごす時間が少ないとしても彼が子育てをしているなによりの証拠だったし、「いつの間にかお父さんになっていたんだなぁ」ということを物語っていた。

今日も今日とてパパは子どもたちの「ママがいいー!」を真正面から食らいながらも、手をかけて子どもの世話をし、地味に子育てと奮闘している。

そして、父になる。

産後間もない頃「パタニティブルーって知ってる?」って旦那に聞かれたことがある。「そんな言葉あんの?」って笑っちゃったけど、パパにはパパにしかわからない孤独があるのよね。いつか日々の子育てと向き合うあなたの気持ちを文章に起こしてくれよ。きっと私には見えていない世界があるはず。

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