不登校の相談で「前向きなアドバイス」に追い詰められ…(ミクさん第2話)
娘の不登校を、思い切って校長先生に相談したかめママさん。しかし、子どもの個性を無視したアドバイスに、かめママさんはさらに追い詰められ……
漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバー親子を取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。(毎週水曜更新)
ミクちゃん・かめママさんの場合 第2話
かめママさんのコメント
この頃は、学校に相談すれば一緒に考えてもらえるんじゃないかと思っていましたが、「みんなと同じ」ではない方への配慮については協力を得にくいことを痛感しました。
我が子が学校に行けなくなるという考えてもいなかったことに困惑している中で、学校とのやりとりも進まず、まさに混乱期だったと思います。
ミクさんのコメント
先生に色々なことを言われていたにも関わらず、私を否定せずに、どういう方法だったら、学校へ行けるかを一緒に考えてくれました。
臨床心理士・橋本紋加先生のコメント
困ったときに、色々なアドバイスや経験談を聞いてみることは改善に向けての選択肢を広げるには良い行動です。
選択肢がたくさんあってどれを選ぶこともできるよという安心感の中で伴走者(ミクさんの場合はかめママさん)と一緒に試行錯誤ができるといいですね。
試した方法が本人にとって効果的なのかは言葉にして確認してみることが大事です。
不眠や昼夜逆転がある場合は医療機関への相談も視野にいれ、まずは生活リズムを整えてみることもおすすめです。
大切なのは伴走者が倒れないこと。
周囲に相談できる人がいればよいのですが、いない場合は医療機関やカウンセリングなどを利用して自分が相談できる場所のことも気にしてみて欲しいです。