我が子と重ねて読んでしまう!『赤ちゃんに転生した話』が育児書として使える理由
赤ちゃんとの毎日は、新鮮な驚きと感動でいっぱい。
しかし、まだおしゃべりできない我が子を前に「この子は今、どんな気持ちでここにいるのだろう……」と不安に思ったことのあるママ・パパも多いのではないでしょうか。
そんな疑問を解消できる一冊、茶々京色著『赤ちゃんに転生した話』(KADOKAWA)をご紹介します。
23歳会社員、他人の赤ちゃんに転生
『赤ちゃんに転生した話』は、過労で若くして人生を終えた会社員が、前世の記憶を持ったまま「赤ちゃん」として生まれ変わる、異色の転生育児漫画です。
もともとは作者の茶々京色さんが、X(twitter)へ同作を投稿したの始まり。 23歳の男性が、戸惑いながらも赤ちゃん(しかも女の子!)として新しい人生をスタートさせる斬新なストーリーが人気を呼び、またたくまに書籍化。24年2月には続編の出版も決まっています。
赤ちゃんの「あるある」を当事者目線で解説
この作品の魅力は、なんといっても赤ちゃんの発達の描写がリアルなこと!
赤ちゃんを育てたことのあるママ・パパなら思わず「あるある!」と言いたくなる赤ちゃんしぐさが満載で、主人公をつい我が子と重ねて読んでしまいます。
大人の語り口で、赤ちゃん目線の日常を実況。例えるなら、年齢ギャップのありすぎるコ●ンくんといった感じでしょうか。主人公の切実な心の声に「あの時、うちの子もこう思ってたのかも…」と気づきを得ることも。
その時々ならではの反射もしっかり解説。作者が医療従事者のため、育児書としても実用的です。
純粋に漫画としても面白い
育児書として役立つだけでなく、マンガとして純粋に面白いのもこの作品の魅力。
赤ちゃんになった主人公を取り巻くのは、初孫ハイ状態で暴走気味の祖母に、そんな義母へのストレスをじわじわと溜めるママ、優しいけれどちょっと頼りないパパ……これって、SNSでたびたび見かける構図では??
ママが感じるストレスの解像度が高すぎる……。思わず感情移入してしまう方も多いのではないでしょうか。
しかもこの祖母、主人公を前世で苦しめていた上司でもあるという、まさかの鬼畜設定です。
はたして主人公は幸せな赤ちゃん生活を送ることができるのか!?
ハッピーなだけではすまされない、大人目線での「赤ちゃんの世界」を覗くことができる一冊。
これから赤ちゃんと暮らす人、かつて赤ちゃんを育てていた人、そしてパートナーや義実家との関係に悩んでいる人にもおすすめです。
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