子どもの反抗的な態度にどう接する? 最も効果的な「イライラの受け流し方」
子どもの将来について不安を抱いたとき
× この子が将来問題を起こしたらどうしよう
〇 問題が起こらないように対策しよう
・子育てにおいて心配事の97%は起こらない
子育てをしていると不安になることがあります。どんな子も、ずっといい子であるはずがありません。成長の過程で時にはいい子でもあり、時には悪い子でもありえるのです。
どんな親御さんでも「私の育て方がいけなかったのかしら」「このまま大きくなったら困らないかしら」などと考えてしまったことはあるのではないでしょうか?
けれども、子どももひとりの人間ですから、たくさんのことを経験しながら試行錯誤して成長していくのは当然のこと。不安になったときこそ「どうしよう」から「こうしてみよう」へ意識を切り替えてみてください。
私たちは子育てをするなかで「今日はあまり食欲がなかったな」「明日の朝はちゃんと起きられるかな」「学校で友達と仲よくしているかな」と、小さな心配から大きな不安まで抱えてしまいます。今この瞬間だけでなく、過去を回想したり未来について思いをめぐらせたりすることも多くあります。
こうした状態を「マインド・ワンダリング(心の迷走)」と言います。なんと私たちは、生活時間の47%もの時間を、このマインド・ワンダリングに費やしているとも言われているのです。
ここでお伝えしたいのが、心配事の97%は実際には起こらないということです。シンシナティ大学のロバート・リーヒ博士による研究には、心配性の人が抱いた不安の85%は実際には起こらず、さらに残りの12%は対策をすることで回避ができるという内容があります。
つまり、97%はなんとかなるということですね。心配事があっても深く考え過ぎず、しっかりと対策をしたうえで前向きに捉えたいものです。繰り返しますが、不安に思うことの85%は起こりません。そしてあなたが本稿を読んでいる時点で、さらに12%のことも起こらないでしょう。
0〜2歳を持つ親御さん自身への声かけ
「子どもがごはんを食べないんです」というお悩みをよく聞きます。今の日本で、飢餓になる子どもというのはあまりいません。バランスよく多くの食材を食べさせたいと思うかもしれませんが、味噌汁とおにぎりでも大丈夫です。
食べないと言っても、何食も続けて食べないということはそうそうなく、何かしらで栄養はとれているはずです。「ごはんは全部食べきらなくても大丈夫」と考えてみてください。
3〜6歳を持つ親御さん自身への声かけ
トイレトレーニングをしていて、つい強く叱ってしまうこともあるかと思います。「早くおむつがとれるようにならなきゃ」「入園までにできるようにならなきゃ」と焦ってしまうかもしれません。
ですが、考えてみてください。大人になってトイレで用を足せない人はそう多くはいませんね。もちろんトレーニングをすることでできるようになるので、それ自体はやった方がいいのですが、不安になりすぎる必要はまったくありません。「すぐトイレでできるようにならなくても大丈夫」と、焦らず見守ってあげましょう。
7〜12歳を持つ親御さん自身への声かけ
小学校に入学したばかりの子どもについてよく聞くお悩みが「じっと座っていられない」というもの。先生から「授業中も立ち歩いてしまいます」「集中できていないです」と報告を受けると心配になりますね。
ですが、子どもがじっとしていられないのは当然のこと。小学校には刺激があるし、幼稚園や保育園ではずっと遊んでいられたのに、今では1日中座らされる毎日。すぐにうまくいかないのは当たり前です。
そのような状態は、9歳・10歳頃になると徐々に落ち着いてきます。不安になりすぎず、「先月より今月の方がちょっとよくなったな」「1年生のときより2年生のときの方がよくなったな」と少しの成長を見守ってあげましょう。
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心理学に基づいた 0歳から12歳 やる気のない子が一気に変わる「すごい一言」(KADOKAWA)
子どもの才能を伸ばすにはなにが必要? お母さんお父さんの考え方を押しつけすぎるとほとんどがうまくいきません。こどもにはその年齢によって成長する力があります。この本では、子の特性について心理学で証明されている効果を例に、子どもに対する接し方を具体的な声がけを含めてまとめています。