親は子どもの行動に口を挟まない方がいい?知っておきたい「しつけの3原則」
ルールを教えたいなら、しつけをしない「しつけの3原則」
子どもに対してはできるだけ「ああしなさい」「こうしなさい」と言わずに、自分で考え行動することを応援したいものです。
ですが、どうしても介入しなくてはいけない場面もありますね。子どもが道路に飛び出して危うく車にひかれそうになるような場面で、見守っているわけにはいきませんし、歯磨きをしたくないと駄々をこねている子どもに対して、意思を尊重しようとそのままにすれば、虫歯になってしまいます。
それでは、どんなときに見守り、どんなときにしっかりと叱るべきなのでしょう。その判断基準となるのがしつけの3原則です。それは、安全、健康、道徳に関わるときです。この3つの場合だけは、しっかりと叱ってください。
まず、安全に関わるとき。道路に飛び出す、熱いお湯を触ろうとするなど危険な場合です。次に、健康に関わるとき。歯を磨かない、ごはんを食べないでお菓子ばかり食べている、夜ふかしして日中元気がないなど、不健康な生活スタイルを送っている場合。
そして、道徳に関わるとき。嘘をつく、お友達をいじめるなど道徳に反する行為があった場合。これら3つの場合は、「見守る」という姿勢を一切気にせず、子どもをしっかりと叱りましょう。これが「しつけの3原則」です。
0〜2歳への声かけ
この頃は、安全に十分注意してあげましょう。0〜1歳は、何でも口に入れたり触ろうとしたりする時期。食べ物以外のものを口に入れようとしたら「ダメ! 危ないよ」、熱いものを触ろうとしたら「触らないで。熱いよ」と言いましょう。
2歳頃は動けるようになり、道路に飛び出そうとしたりしますね。「止まりなさい!」「車がくるから危ないでしょ」と声をかけましょう。手をぎゅっと掴んだりしてもOKです。
見守って言い聞かせるのはしっかり理解できるようになってから。ただ「ダメ」と言うのではなく、どうダメなのか、どう危険なのかを伝えてあげるといいですね。
3〜6歳への声かけ
この頃意識したいのは、まず健康です。2歳後半くらいから、歯磨きを嫌がる子が増えます。ほかにもお菓子を食べすぎる、夜ふかしをする、だらだらと寝ているなどの状態は、今すぐ危険になるわけではありませんが、ゆくゆく健康を害する可能性が。
体の健康は心の健康にも影響する重要な要素。叱りつける必要はありませんが、「今日はやらなくてもいいわ」と見守るのは避けましょう。「早く寝て元気になったら明日もたくさん遊べるね」などと、必要性を伝えて良い習慣を促してあげましょう。
そして、道徳も意識したいところ。親に「あっち行って」「嫌い」のようなきつい言葉を言ってくることがあります。成長の時期だから仕方がないとも言えますが、相手が傷つく言葉を口にするのは道徳に反するので、怒っても構いません。
「そんなこと言わないで」「すごく悲しい」と伝えましょう。お友達にいじわるをする、物をとる、仲間はずれをするなどの場合も「それはいけない」としっかり叱りましょう。
7〜12歳への声かけ
この頃気をつけたいのが、まず健康です。ちゃんと栄養のあるものを食べて適度に
3〜6歳への声かけ運動してしっかり寝る、というのが日常のしつけの中で重要です。生活リズムの安定は心の安定に直結します。
そして、道徳も大切です。高学年になってくると人間関係のトラブルも増えてきます。そのときは「嫌なことをされたら、はっきり『嫌だからやめて』って言葉で伝えていいんだよ」と声をかけ、話をよく聞いてあげましょう。相手を傷つけずにうまくいくような立ち振る舞いを教えてあげて、常に味方でいることも大切です。
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