「13人の子育て」で叱ったことがないって本当? 大家族ママが生み出した「イライラ回避法」
フジテレビの密着番組で人気の15人家族、うるしやま家(漆山家)。13人のきょうだいのママである漆山佳月さんは、子育ての中で「強く怒ったり叱ったりした記憶はほとんどない」と語ります。
佳月さんが心掛けている、叱らずに済むための「仕組み作り」のコツとは? 著書より抜粋してご紹介します。
※本記事は漆山佳月著『15人大家族 うるしやま家のママ流 笑顔がたえない36の家訓 』(KADOKAWA)より一部抜粋・編集したものです。
「叱らなくて済む仕組み」を作り上げる
上の子がまだ小さかったころ、あまりに言うことを聞かなかったので、
「じゃあ、もうママをやめさせていただきます。お世話になりました!」
って言って、かくれたことがあります。
子どもたちはすごく泣いて、探していましたが、そんな強硬手段に出たのはその時くらい。
同じことを何度も何度も注意したり、それによって自分がイライラしたくないと常に思っています。
このあいだも上の子たちに、
「ママに、強く怒られたり叩かれたりしたことある?」
って聞いたら、
「うーん、ないね」
と言ってました。
わたし自身も、強く怒ったり叱ったりした記憶はほとんどないです。
自分でやるべきこと、たとえば、靴を脱いだらそろえる、洗濯物は洗濯機に入れる、連絡帳を出す、次の日の準備をする、とかは、1人目の時からチェック表を作ってました。
毎日やることを1カ月分の表にして置いておいて、学校から帰宅したら自分でチェックする。
そうすれば、何をやって何をやっていないかが明確になるので、わたしが「やりなさい!」と言う必要がないんです。
やるのを忘れていて、夜になって「あーっ! やんなきゃ!」と言っても、夜にわたしが子どもたちのやりっぱなしを片づけたら自然に終わりで、表に×をつけます。
やりっぱなしを見つけたら、わたしは無言で片づけます。
それをひと月ごとに集計して、毎月やお祭りの時のお小遣いを決めていました。
そうすると、自分のやるべきことをちゃんとやった妹たちの方が、お兄ちゃんよりお小遣いが多い時もありました。
日々の生活で「〇〇をやりなさい!」と強く言ってやらせるよりも、「習慣」にしてしまった方がいいと思うんです。
そうすれば、「やるのが当たり前」になるし、「やらないと気持ち悪い」って感じになるのかなぁ〜って。
チェック表のおかげで、「自分のやるべきことは自分で」というのが自然に身についたような気がします。
今では、学校から帰ってきたらランドセルを棚に置いて、洗濯物や洗い物、手紙を出してくれます。中・高生の大きい組の子どもたちも洗濯物や洗い物を出して、弁当箱やお箸を洗ってから、自分の部屋に行きます。それが帰宅してからの一連の流れになっています。
自分のやるべきことをやっていない時は、上のお兄ちゃんやお姉ちゃんも、
「〇〇やった? やりなさい!」
と言ってくれるので、今ではわたしより厳しいかもしれません。
家の中の約束ごとや規範が、いい意味で受け継がれているのかなと思ったりしています。
『15人大家族 うるしやま家のママ流 笑顔がたえない36の家訓 』(漆山佳月/KADOKAWA)
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15人家族のスーパーママが贈る、家族から学んだ大切なこと。
●「〇歳だからできない」なんて思わない
●ずっと子どもと過ごせる夏休みは天国
●叱らなくていい仕組みを作る
●家族のピンチはみんなで乗り越える
さらに、大家族あるあるも盛りだくさん!