「この人、面白い!」が原点 モノマネおむつ替え動画がバズった木下ゆーきの観察力

木下ゆーき
2025.03.19 09:07 2025.04.24 11:50

木下ゆーき

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子育て中パパ・ママを、あるあるネタで笑わせてくれる子育てインフルエンサー・木下ゆーきさん。動画には、アパレル店員や助産師のリアルすぎるモノマネなど、観察力を活かしたネタが満載です。そんな木下さんが子どもの頃から持ち続けていた「この人、面白い!」という視点とは?

さらに、意外な資格「寿司ソムリエ」を取得した理由や、お寿司愛についてもたっぷり語っていただきました!

子どものころから持っていた「この人、面白い」の視点

──木下さんの動画、子育ての合間にいつも楽しく拝見させていただいています。
たくさんの動画を上げられていますが、その中で木下さんが特におすすめしたい動画はありますか?


全部同じ思いで作っているので、むずかしい質問ですが…この記事を読んでくださっている方は、子育て中の方が多いですよね。であれば、僕と妻が晩酌しながら繰り広げる即興コント「合コンごっこ」や「婚活パーティーごっこ」をお勧めしたいです。日常のなかで忘れがちなドキドキを感じつつ、クスクス笑ってもらえたら嬉しいです。

──実際にありそうなやり取りが面白い動画ですよね(笑)。アパレル店員さんやベテラン助産師さんになりきった動画もリアルで面白いですが、木下さんは普段から「この人、ネタになりそうだな」と思いながら人間観察をしているんでしょうか?

特別意識しているわけではないのですが、やっぱりどこかで「この人、面白いな。真似できそうだな」と考えているところはあります。

人と会話していても、「この人の口癖、これだな」というのが、瞬時に入ってくるんですよね。子どもの頃からそういう所があって……。

高校の頃の日本史の先生が「◯◯がこうなりましたね。それによって◯◯になりましたね。続いて、ここが◯◯になりますね。」みたいに、文の区切りで絶対に「ね」って言う先生だったんですよ。

で、「この先生、めっちゃ『ね』って言うな」って思ったら、もうそこしか聞き取れなくなっちゃって(笑)。

クラスメイトが一生懸命授業を聞いている中、僕だけひたすら「ね」の回数を数えてノートに記録していました。

大学を中退してお笑い芸人の道に

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──現在は子育てインフルエンサーとして活躍されている木下さんですが、15歳から大道芸人をされていて、さらに大学を中退してお笑い芸人の道を進まれたと聞きました。お笑い芸人は子どものころから目指していた夢だったんでしょうか?

幼稚園の頃から小学校低学年くらいまでは、ずっと飛行機のパイロットになりたいと思っていました。

大人になってから、自分が通っていた幼稚園に大道芸をしに行ったことがあるんですが、僕が通っていたころにいたY先生がまだ現役でいらっしゃったんです。大道芸を見終わった後、Y先生が他の先生たちの前で、「木下くんは、小さい頃からこういうのをやりたいって言ってた」「幼稚園の頃から『大きくなったらお笑い芸人になるんだ』って言ってた」と話してくれたんです。……でも、それは完全に間違ってましたね(笑)。

僕がお笑いにハマったのは、小学6年生の頃。NHKで放送されていた『爆笑オンエアバトル』というネタ番組を毎週録画して見ていました。

この番組は、10組の芸人がネタを披露し、観客の投票で上位5組だけがオンエアされるという仕組みだったんですが、あまりにハマりすぎて、「オンバトノート」を作り、出演した芸人10組の名前や、それぞれの獲得票をすべて記録していました。さらに、「このネタのこの部分が面白い」「なぜ面白いのか」「この要素があるから笑える」といった分析まで細かくメモしていました。

僕がお笑いを好きになったきっかけは、まさにこの番組ですね。

──ご両親は、木下さんのことをどのように見守られていましたか?

子どもの頃から、両親によく大道芸のイベントに連れて行ってもらっていました。それもあってか、15歳で大道芸人をはじめたことに関しては特に何も言われなかったですね。

ただ、大学を中退してお笑いをやりたいと話をしたときは、さすがに「大学を出てからにしなさい」と説得されました。

──ご両親をどのように説得されたんでしょうか。

もう自分の中で「絶対にこれをやる!」って決めてたので、両親に何を言われても…という感じでした。

その後、お笑いの養成所に1年間入ったんですけど、そこで養成所の講師をしていた方から、「親を説得できない奴が、画面の向こう、カメラの向こうの何十万人という人の心を動かせるわけがないからね」 って言われて。

それが胸に刺さり、「意地でも説得する!」という感じで、真剣に両親と話をしました。

──強い意志ですが、ご両親の目線で考えてしまうと、心配だっただろうなと思ってしまいます。

そうですよね。自分自身親になって、親の気持ちがわかるようになりました。まだその年齢の子どもを育てていないので、全てがわかっている訳ではないとは思いますが…。

ただ、あのとき最終的にOKを出してくれた両親は、やっぱりすごいなと、今になって感じますね。

──もしご自身のお子さんが、「学校をやめてお笑い芸人になる!」って言い出したらどうされますか?

「せめて卒業はして」と言ってしまうかもしれないですね(笑)。

最近手に入れた意外な称号とは?

──その後、会社員経験を経て子育てインフルエンサーになられた木下さんですが、最近新たに興味関心を持っていることがあれば教えていただけますでしょうか。

話がガラッと変わってしまうんですが、実は最近、寿司検定の1級を受験して「寿司ソムリエ」という称号を獲得しました。

──お寿司を握れるってことですか?

そうですね、お寿司が好きすぎて、この際とことん極めようと思いまして。
マグロ1本いただければ、マグロの解体もできます。
「木下さん、お寿司屋さんになれるじゃん!」とよく言われるのですが、人に握るなら自分で食べたいというのが本音なので、お店を開くのには向いてないかなと思ってます。

ご存じだと思いますが、魚ってまるごと買ってきたほうが安いんですよ。
さばかれて刺身になると値段が上がっちゃいますし、お寿司屋さんに食べに行ったらもっと高くなりますよね。安く美味しくお寿司をたくさん食べるために、試験に挑戦したといっても過言ではないです(笑)。

──そこまで突き詰めるのはすごいですね。ご家族に握ったりはするんですか?

 それは頻繁にやりますね。
子どもは多分、「お父さんは魚をさばいてお寿司を握るものだ」って思ってると思います(笑)。

ところで、寿司をたくさんたべたあとは、歯磨きが必要ですよね…?

──そうですね。

ただ、子どもってテンション上がっちゃうと、なかなかスムーズに歯磨きさせてくれないんですよね…。

なんか、今ふと…そういうときに、絵本『はぶらしロケット』があると役に立つかもしれないな…なんて思いました(笑)。

──ご自身の絵本のPRを自然な流れで…流石です(笑)。記事に本の紹介を載せておきますね。

ぜひお願いします(笑)。

(取材・文:nobico編集部 中野セコリ)

木下ゆーき

1989年3月9日生まれ
タレント/子育てインフルエンサー
元シングルファーザー
3児のパパ
チャイルドカウンセラー資格保有

X:@kinoshitas0309

Instagram:@kinoshitayuki_official

はぶらしロケット

はぶらしロケット 』(木下ゆーき作, uwabami絵/Gakken)
総フォロワー数170万人!パパママから圧倒的支持を得る子育てインフルエンサー・木下ゆーき初の絵本シリーズが創刊。
生活習慣を身につけ始める1歳半~3歳ごろは、イヤイヤ期も重なり、親も子どももたいへんな時期。
そんなときに読んでもらいたい、毎日の生活習慣に親子で楽しくチャレンジできる絵本シリーズができました。
木下ゆーきの、子どもとの遊びの中から生まれたアイディアが満載です。