間違えたらアウト!? 小学生レベルの「文学の教養」7選

齋藤孝
2023.03.16 19:11 2023.03.16 19:00

知っておきたい 子どもに自慢したくなる教養

兼好法師【クイズ6】
兼好法師が書いたのは『○○草』?
(1)徒然 (2)月見 (3)浮世

答えは、「(1)徒然」。自分の気持ちのままに書いているんだよ。

それでは、兼好法師の”すごいところ3″を紹介。

1.『徒然草』の作者!

『徒然草』は随筆(エッセイ)であり、鎌倉時代の社会がどうだったか、人々がどんな考えだったかがわかる歴史資料でもあるよ。

2.人生の達人!

『徒然草』には生きるヒントがたくさん。木登りの名人、乗馬の名人、すごろくの名人、弓の名人たちの名言が心に残るよ。

3.すぐれた歌人でもあった

宮廷に仕えていたころに、和歌の才能が評価されて「和歌四天王」のひとりといわれていたよ。

井原西鶴【クイズ7】
井原西鶴が書いて人気を博したのは『○○一代男』?
(1)好色 (2)東京 (3)江戸

答えは、「(1)好色」。主人公・世之介の一代記。日本各地でいろんな女の人とかかわっていくよ。

それでは、井原西鶴の”すごいところ3″を紹介。

1.「浮世草子」のリーダー!

「浮世草子」とは江戸時代の小説の1ジャンルで、町人の生活をいきいきとえがいたもの。西鶴が『好色一代男』ではじめたジャンルだよ。

2.信じられない数の俳句をつくった

15歳ごろから俳句の勉強をはじめた西鶴。一昼夜 (丸一日)で2万3500句もの俳句をつくったといわれているよ。

3.西鶴晩年の傑作『世間胸算用』

『世間胸算用』はおおみそかに借金を返さなくてはならない町人たちが、必死に奮闘する話。20の短編からなっているよ。

いくつ答えられましたか?

子どもにとっては「知っておきたい教養」、大人にとっては「今さら聞けない教養」。この機会に子どもと学んでみてはいかがでしょうか。

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