子どもが7歳になったら、話し方を変えて「考える力」を育てる
考え方は性格をつくる
どんな考え方をするかによって、気持ちや行動は変化しますし、また考え方や行動は性格と大きな関係があるといわれています。これからの子どもの人生に有益な考え方やものごとの受け止め方を身につけて欲しいですね。
例えば、遠くにいる友だちに手を振ったけれど無反応だったときに「気がつかなかったのかな」と考えるのと「わざと無視された」と考えるのでは、本人の辛さも、人との関わり方もずいぶん違ってきます。
また友だちが賞状をもらったときに「いいなあ、私も頑張ろう」と考えるのと「特別あつかいされてずるい」と考えるのでは、将来に差が出てくるだろうと思います。
このように、考え方は日常の生活のあらゆる場面に影響をおよぼします。ですから考え方を整えるのは子どもの人生にとって、非常に重要なことです。
子どもにとっていい考え方って何?
大きな可能性を秘めているこれからの子どもたちには、自分自身を大いに成長させるような考え方を身につけて欲しいと私は願います。
例えば「どうせ~だから」のような考え方が強いと、あきらめたり努力を放棄しがちになります。
一方で「続けていれば少しずつ上手になる」とか「できなかったことができたときってすごく嬉しい」というような考え方だと、くじけずに努力することができて成長を促進してくれます。
子どもたちは、自分の考え方をときどき口にします。
しかしそれらはどこかで聞いて覚えたり、格好いいなと思って使ったりしていることがほとんどで、その考え方がどんな風に自分の人生に影響を与えるかなんて、全く考えていません。
ですから、私たち大人は子どもに考えることをうながし、合理的な考え方を身につけるよう、サポートし勇気づける必要があります。
7歳のプライドを大切に
幼児期の後半では、やりたいことを妨害されたり、ぶたれて痛かったり、ひやかされてイヤなど、わりと単純なことに腹を立てますが、児童期になると、他の子と不当に比べられたとか、みんなの前でダメ出しされて恥をかいたなどに敏感になります。
つまり自尊心や名誉を重んじるようになるのです。これは大人も同じですね。ですから幼児のときと違って、お互い失礼のない話し方で、ちょっと話します。
7歳からは、見つめて、待って、ちょっと話す(PHP研究所)
7歳からは、今までと接し方を変えたほうがうまくいく! 「見つめる」「待つ」「ちょっと話す」の3つのコツで自分で考え、のびのび行動できる子に育つアドバイスを紹介しています。